| E.OC1 | 加速中過電流遮断 | 加速運転中に、インバータ出力電流が定格電流の約200%以上になったとき、保護回路が動作し出力を停止する。 | 急加速運転ではないか。出力短絡・地絡はないか。モータ定格周波数とPr.3 基底周波数の設定が合っているか。ストール防止動作レベルが高過ぎるなど。 | 加速時間を長くする。出力短絡・地絡がないか配線を確認。Pr.3 基底周波数を適切に設定。ストール防止動作レベルを下げたり、高応答電流制限機能が動作する設定に変更する。 |
| E.OC2 | 定速中過電流遮断 | 定速運転中に、インバータ出力電流が定格電流の約200%以上になったとき、保護回路が動作し出力を停止する。 | 負荷の急変はないか。出力短絡・地絡はないか。ストール防止動作レベルが高過ぎるなど。 | 負荷の急変をなくす。出力短絡・地絡がないか配線を確認。ストール防止動作レベルの設定を下げたり、高応答電流制限機能が動作する設定に変更する。 |
| E.OC3 | 減速、停止中過電流遮断 | 減速中(加速中、定速中以外)に、インバータ出力電流が定格電流の約200%以上になったとき、保護回路が動作し出力を停止する。 | 急減速運転ではないか。出力短絡・地絡はないか。モータの機械ブレーキ動作が早すぎないか。ストール防止動作レベルが高過ぎるなど。 | 減速時間を長くする。出力短絡・地絡がないか配線を確認。機械ブレーキ動作を調査する。ストール防止動作レベルの設定を下げたり、高応答電流制限機能が動作する設定に変更する。 |
| E.OV1 | 加速中回生過電圧遮断 | 回生エネルギーにより、インバータ内部の主回路直流電圧が規定値以上となり、保護回路が動作し出力を停止する。 | 加速度がゆるやかすぎないか。Pr.22 ストール防止動作レベルを小さく設定しすぎていないか。負荷イナーシャが大きい用途でストール防止が頻繁に動作していないか。 | 加速時間を短くする。回生回避機能(Pr.882~Pr.886)を使用する。Pr.22 を適切に設定する。Pr.154 ストール防止動作中の電圧低減選択 =“11”に設定する。 |
| E.OV2 | 定速中回生過電圧遮断 | 回生エネルギーにより、インバータ内部の主回路直流電圧が規定値以上となり、保護回路が動作し出力を停止する。 | 負荷の急変はないか。Pr.22 ストール防止動作レベルを小さく設定しすぎていないか。負荷イナーシャが大きい用途でストール防止が頻繁に動作していないか。 | 負荷の急変をなくす。回生回避機能(Pr.882~Pr.886)を使用する。必要に応じてブレーキ抵抗器やブレーキユニットなどを使用する。Pr.22 を適切に設定する。Pr.154 ストール防止動作中の電圧低減選択 =“11”に設定する。 |
| E.OV3 | 減速、停止中回生過電圧遮断 | 回生エネルギーにより、インバータ内部の主回路直流電圧が規定値以上となり、保護回路が動作し出力を停止する。 | 急減速運転ではないか。負荷イナーシャが大きい用途でストール防止が頻繁に動作していないか。 | 減速時間を長くする。制動頻度を減らす。回生回避機能(Pr.882~Pr.886)を使用する。必要に応じてブレーキ抵抗器やブレーキユニットなどを使用する。Pr.154 ストール防止動作中の電圧低減選択 =“11”に設定する。 |
| E.THT | インバータ過負荷遮断 (電子サーマル) | インバータ定格電流以上の電流が流れ、過電流遮断に至らない状態で出力トランジスタ素子の温度が保護レベルを超えた場合、インバータの出力を停止する。 | 加減速時間が短くないか。トルクブーストの設定値が適切か。適用負荷選択の設定が実機の負荷特性に合っているか。周囲温度が高すぎないか。 | 加減速時間を長くする。トルクブーストの設定値を調整。適用負荷選択の設定を負荷特性に合わせて設定。負荷を軽くする。周囲温度を仕様以内とする。 |
| E.THM | モータ過負荷遮断 (電子サーマル) | 過負荷や低速運転中での冷却能力低下によるモータの過熱を、インバータ内蔵の電子サーマルが感知し保護回路が動作し出力を停止する。 | モータを過負荷で使用していないか。Pr.71 適用モータの設定は正しいか。ストール防止動作の設定は適切か。 | 負荷を軽くする。定トルクモータの場合は、Pr.71 を定トルクモータの設定にする。ストール防止動作の設定を適切にする。 |
| E.FIN | フィン過熱 | 冷却フィンが過熱すると、温度センサーが動作し、インバータの出力を停止する。 | 周囲温度が高すぎないか。冷却フィンの目づまりはないか。冷却ファンが停止してないか。 | 周囲温度を仕様以内とする。冷却フィンの清掃を行う。冷却ファンを交換する。 |
| E.ILF | 入力欠相 | Pr.872 入力欠相保護選択にて機能有効設定(=1)が選択されている時に、3相電源入力のうち1相が欠相するとインバータの出力を停止する。 | 3相電源入力用ケーブルに断線がないか。3相電源入力の相間電圧アンバランスが大きくないか。 | 配線を正しく行う。断線箇所の補修を行う。Pr.872 の設定値を確認。3相入力電圧のアンバランスが大きい場合、Pr.872=“0”(入力欠相保護なし)と設定する。 |
| E.OLT | ストール防止による停止 | ストール防止動作により、出力周波数が1Hzの値まで降下し、3s経過した場合に、アラームを表示し、インバータの出力を停止する。 | モータを過負荷で使用していないか。 | 負荷を軽くする。Pr.22 ストール防止動作レベルの設定値を確認。 |
| E.BE | ブレーキトランジスタ異常検出 | モータからの回生エネルギー量が著しく大きいときなどで、ブレーキトランジスタの異常が発生した場合、インバータの出力を停止する。速やかにインバータの電源を遮断する必要がある。 | 負荷イナーシャを小さくする。制動の使用頻度は適正か。ブレーキ抵抗器の選定は正しいか。 | インバータを交換してください。 |
| E.GF | 始動時出力側地絡過電流 | 始動時にインバータの出力側(負荷側)で地絡が生じ、地絡過電流が流れるとインバータの出力を停止する。Pr.249 始動時地絡検出有無により保護機能の有無を設定。 | モータ、接続線に地絡はないか。 | 地絡箇所を復旧する。 |
| E.LF | 出力欠相 | インバータ運転中(直流制動動作中、出力周波数が1Hz以下の場合を除く)、インバータの出力側3相(U,V,W)のうち、1相が欠相するとインバータ出力を停止する。Pr.251 出力欠相保護選択により保護機能の有無を設定。 | 配線を確認する。インバータ容量より小さいモータを使用していないか。 | 配線を正しく行う。Pr.251 の設定値を確認する。 |
| E.OHT | 外部サーマル動作 | 外部に設けたモータ過熱保護用サーマルリレーなどが動作(接点開)したとき、インバータの出力を停止する。Pr.178~Pr.182に設定値7(OH信号)を設定した場合に機能。 | モータが過熱していないか。OH信号が正しく設定されているか。 | 負荷、運転頻度を低減する。リレー接点が自動復帰しても、リセットしない限りインバータは再始動しない。 |
| E.PTC | PTCサーミスタ動作 | 端子2-10間に接続されたPTCサーミスタの抵抗値がPr.561 PTCサーミスタ保護レベル以上となった場合、インバータの出力を停止する。 | PTCサーミスタとの接続を確認する。Pr.561 の設定値を確認する。モータを過負荷で運転していないか。 | 負荷を軽くする。 |
| E.PE | パラメータ記憶素子異常(制御基板) | 記憶しているパラメータに異常が発生したとき(EEPROMの故障)。 | パラメータの書込み回数が多くないか。 | お買上店または当社営業所までご連絡ください。通信などで頻繁に書込みを行う場合は、Pr.342の設定値を「1」にしRAM書込みとしてください。 |
| E.PUE | PU抜け | Pr.75 でPU抜け時にインバータ出力遮断を設定している時にPUの交信が中断した。RS−485通信でリトライ回数オーバーまたは通信が途切れた。 | パラメータユニットケーブルの接続不良はないか。Pr.75 の設定値を確認。RS−485通信データや通信設定が合っているか。Pr.122 PU通信チェック時間間隔内に計算機からデータを送信しているか。 | 接続を確実に行う。通信データ、通信設定を確認。Pr.122 の設定値を大きくする、または“9999”に設定する。 |
| E.RET | リトライ回数オーバー | 設定したリトライ回数以内に正常に運転再開できなかった場合、インバータの出力を停止する。Pr.67 アラーム発生時リトライ回数を設定した場合に機能する。 | 異常発生原因の調査。 | このエラー表示の1つ前のエラーの原因の処置を行う。 |
| E.5, E.CPU | CPUエラー | 内蔵CPUの通信異常が発生した場合、インバータの出力を停止する。 | インバータの周囲に過大ノイズを発生している機器などはないか。 | インバータの周囲に過大なノイズを発生する機器などがある場合、そのノイズ対策を行う。お買上店または当社営業所までご連絡ください。 |
| E.CDO | 出力電流検出値オーバー | 出力電流がPr.150 出力電流検出レベルの設定値を超えると動作する。 | Pr.150 出力電流検出レベル、Pr.151 出力電流検出信号遅延時間、Pr.166 出力電流検出信号保持時間、Pr.167 出力電流検出動作選択の設定値を確認。 | Pr.150、Pr.151、Pr.166、Pr.167の設定値を調整する。 |
| E.IOH | 突入電流抑制回路異常 | 突入電流抑制回路の抵抗が過熱すると動作する。突入電流抑制回路の故障。 | 電源のON/OFFを繰り返していないか。 | 頻繁にON/OFFを繰り返さない回路としてください。上記対策をしても改善されない場合は、お買上店または当社営業所までご連絡ください。 |
| E.AIE | アナログ入力異常 | Pr.267 端子4入力選択の設定と電圧/電流入力切換スイッチの設定が異なる状態で、端子4に電圧(電流)が入力された場合に表示する。 | Pr.267 端子4入力選択および電圧/電流入力切換スイッチの設定値を確認してください。 | 電流入力により周波数指令を与えるか、Pr.267 および電圧/電流入力切換スイッチの設定を電圧入力に設定してください。 |
| E.SAF | セーフティ回路異常 | セーフティ回路異常時に表示する。S1-SC間、S2-SC間のいずれか一方が開放された場合表示する。 | セーフティストップ機能を使用しない場合、S1-SC間、S2-SC間の短絡用電線が外れていないか。セーフティストップ機能を使用時、安全リレーユニットおよび接続に問題はないか。 | セーフティストップ機能を使用しない場合、S1-SC間、S2-SC間を短絡用電線で短絡する。安全リレーユニットなどのS1、 S2、およびSCの配線が正しいことと、セーフティストップ信号入力元が正しく稼動していることを確認。 |
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