FANUC 0i MODEL-Fにおける、プログラム関係のパラメータ(その1)一覧です。
下記の表からパラメータシンボルを選ぶと、対象のパラメータ説明へジャンプします。
パラメータNo. | #7 | #6 | #5 | #4 | #3 | #2 | #1 | #0 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
3400 | SMX | MGC | MGO | |||||
3401(T系) | GSC | GSB | ABS | MAB | DPI | |||
3401(M系) | ABS | MAB | DPI | |||||
3403 | ADB | CIR | ||||||
3404 | M3B | M02 | M30 | SBP | POL | NOB | ||
3405(T系) | DDP | CCR | G36 | DWL | AUX | |||
3405(M系) | DWL | AUX | ||||||
3406 | C07 | C06 | C05 | C04 | C03 | C02 | C01 | |
3407 | C15 | C14 | C13 | C12 | C11 | C10 | C09 | C08 |
3408 | C22 | C21 | C20 | C20 | C19 | C18 | C17 | C16 |
3409 | CHF | C29 | C28 | C27 | C26 | C25 | C24 | C23 |
3450 | BDX | FGT | AUP | |||||
3451(T系) | NBN | |||||||
3451(M系) | NBN | GQS | ||||||
3452(T系) | EAP | |||||||
3452(M系) | EAP | |||||||
3453(T系) | CRD | |||||||
3453(M系) | ||||||||
3454 | G1B | PGR | DTO | |||||
3455 | AXDx | |||||||
3457 | SCF | SCC | SYS | MC1 | MC2 | LIB | ||
3458(T系) | CRC | TPS | ||||||
3458(M系) | ARP | |||||||
3459 | ESL | |||||||
3470 | HNU |
パラメータNo. | 名称 |
---|---|
3410 | 円弧半径誤差限界値 |
3411 | バッファリングしないMコード1 |
3412 | バッファリングしないMコード2 |
3413 | バッファリングしないMコード3 |
3414 | バッファリングしないMコード4 |
3415 | バッファリングしないMコード5 |
3416 | バッファリングしないMコード6 |
3417 | バッファリングしないMコード7 |
3418 | バッファリングしないMコード8 |
3419 | バッファリングしないMコード9 |
3420 | バッファリングしないMコード10 |
3421 | バッファリングしないMコードの設定範囲1(下限値) |
3422 | バッファリングしないMコードの設定範囲1(上限値) |
3423 | バッファリングしないMコードの設定範囲2(下限値) |
3424 | バッファリングしないMコードの設定範囲2(上限値) |
3425 | バッファリングしないMコードの設定範囲3(下限値) |
3426 | バッファリングしないMコードの設定範囲3(上限値) |
3427 | バッファリングしないMコードの設定範囲4(下限値) |
3428 | バッファリングしないMコードの設定範囲4(上限値) |
3429 | バッファリングしないMコードの設定範囲5(下限値) |
3430 | バッファリングしないMコードの設定範囲5(上限値) |
3431 | バッファリングしないMコードの設定範囲6(下限値) |
3432 | バッファリングしないMコードの設定範囲6(上限値) |
3436 | バッファリングしない第2補助Mコードの設定範囲1(下限値) |
3437 | バッファリングしない第2補助Mコードの設定範囲1(上限値) |
3438 | バッファリングしない第2補助Mコードの設定範囲2(下限値) |
3439 | バッファリングしない第2補助Mコードの設定範囲2(上限値) |
3441 | Mコードグループを設定できるMコードの先頭番号1 |
3442 | Mコードグループを設定できるMコードの先頭番号2 |
3443 | Mコードグループを設定できるMコードの先頭番号3 |
3444 | Mコードグループを設定できるMコードの先頭番号4 |
3460 | 第2補助機能の指令アドレス |
3467 | 処理の対象となるフォルダを初期フォルダの中から選択 |
パラメータNo.3400
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ ビット系統形
プログラム再開M,S,T,B コード出力機能において、
- 0:
- パラメータMOA(No.7300#6)=0の場合、最後のMコードのみを出力
- パラメータMOA(No.7300#6)=1の場合、Mコードを指令順に出力
- 1:
- パラメータMOA(No.7300#6)=0の場合、各Mコードグループの最後のMコードをそれぞれグループ順に出力
- パラメータMOA(No.7300#6)=1 の場合はMコードをグループ順に出力
注意
本パラメータは、Mコードグループ化機能のオプションとパラメータMOU(No.7300#7)=1の時に有効です
MGOが”0″の場合、グループ0のM コードは出力されません
MGOが”1″の場合、グループ番号の小さいものから出力します
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ ビット系統形
ブロック複数M 指令において、Mコードグループチェックを実行
- 0:する
- 1:しない
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ ビット系統形
G92(T系Gコード体系AではG50)と同一ブロックで指令されたSコードを主軸最高回転指令と
- 0:みなす
- 1:みなさない(主軸速度指令とみなす)
パラメータNo.3401
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ ビット系統形
小数点を使用できるアドレスにおいて小数点を省略した時
- 0:最小設定単位とみなす(通常の小数点入力)
- 1:mm,inch,度,sec の単位とみなす(電卓形小数点入力)
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ ビット系統形
MDI運転におけるアブソリュート/インクレメンタル指令の切換えは
- 0:G90/G91に従う
- 1:パラメータABS(No.3401#5)に従う
注意
旋盤系のGコード体系Aの場合、本パラメータは無効です
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ ビット系統形
MDI運転におけるプログラム指令は
- 0:インクレメンタル指令とみなす
- 1:アブソリュート指令とみなす
注意
パラメータABSはパラメータMAB(No.3401#4)が1のとき有効となります
旋盤系のGコード体系Aの場合、本パラメータは無効です
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ ビット系統形
パラメータGSBとGSCの組み合わせでGコード体系を設定する
3401#6 GSB | 3401#7 GSC | Gコード体系 |
---|---|---|
0 | 0 | Gコード体系A |
0 | 1 | Gコード体系B |
1 | 1 | Gコード体系C |
注意
Gコード体系B/C はオプション機能です
オプション設定がない場合、組み合わせに関わらずGコード体系Aとなります
パラメータNo.3402
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ ビット系統形
電源投入時およびクリア状態時は
- 0:G00モード(位置決め)
- 1:G01モード(直線補間)
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ ビット系統形
電源投入時およびクリア状態時は
- 0:G17モード(X-Y 平面)
- 1:G18モード(Z-X 平面)
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ ビット系統形
電源投入時およびクリア状態時は
- 0:パラメータG18(No.3402#1)に従う
- 1:G19モード(Y-Z 平面)
本ビットを1とするとき、パラメータG18(No.3402#1)=0に設定してください
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ ビット系統形
電源投入時およびクリア状態時は
- 0:G90モード(アブソリュート指令)
- 1:G91モード(インクレメンタル指令)
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ ビット系統形
電源投入時およびクリア状態時は
- 0:G99またはG95モード(毎回転送り)
- 1:G98またはG94モード(毎分送り)
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ ビット系統形
インチ入力とメトリック入力の指令は
- 0:G20(インチ入力)とG21(メトリック入力)
- 1:G70(インチ入力)とG71(メトリック入力)
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ ビット系統形
MDIユニットのリセットキー、外部リセット信号、リセット&リワインド信号、および非常停止により
- 0:リセット状態とする
- 1:クリア状態とする
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ ビット系統形
電源投入時は
- 0:G22 モード(ストアードストロークチェックオン)
- 1:G23 モード(ストアードストロークチェックオフ)
パラメータNo.3403
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ ビット系統形
円弧補間(G02,G03)指令、ヘリカル補間(G02,G03)指令において、始点から中心までの距離(I,J,K)も円弧半径(R)も指令されていないとき
- 0:終点まで直線補間で移動する
- 1:アラーム(PS0022)『円弧半径の指定がありません』 を発生させる
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ ビット系統形
同じアドレスを同一ブロックに2 個以上指令した場合、
- 0:後の指令を有効とする
- 1:アラーム(PS5074)『アドレス指令が重複しています』とし、プログラムの誤りとみなす
注意
- 本パラメータはファナック推奨設定パラメータ(初期化タイプ)です
詳細は結合説明書(機能編)(B-64603JA-1) の付録「ファナック推奨設定パラメータ」を参照してください - 本パラメータを1とした場合の詳細は以下の通り
- ブロック複数Mコード指令が有効な場合は、同一ブロックにM コードを最大3個まで
指令でき、4個以上でアラーム(PS5074)が発生します - 異なるグループのGコードは、同一ブロックにいくつでも指令できます
同じグループに属するG コードを指令するとアラーム(PS5074)が発生しますが、G90、G91指令は例外で、同一ブロックにいくつでも指令できます - カスタムマクロ/実行マクロの呼出しブロックでは、アラームになりません
- 旋盤系Gコード体系Aとした場合、同じ軸を表すアブソリュート指令とインクレメン
タル指令を指令するとアラーム(PS5074)が発生します
- ブロック複数Mコード指令が有効な場合は、同一ブロックにM コードを最大3個まで
パラメータNo.3404
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ ビット系統形
プログラム実行おいてO番号のみ、N番号のみ、EOBのみのブロックを無視
- 0:しない
- 1:する
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ ビット系統形
小数点を使用できるアドレスで小数点を省略した指令をした場合
- 0:指令を有効とする
- 1:アラーム(PS5073)『小数点がありません』とし、プログラム誤りとみなす
注意
本パラメータを1 とした場合の詳細は以下の通りです。
- Gコードについては小数点を省略してもアラーム(PS5073)になりません
- マクロ変数による指令、または数式による指令は、小数点付指令とみなします。したがって、アラーム(PS5073)になりません
- カスタムマクロ/実行マクロの引数指定Ⅰ/Ⅱはアラーム(PS5073)になりません
- 拡張軸名称の指令においても、小数点を省略した場合アラーム(PS5073)となります
- 実行マクロ中の指令においても、小数点を省略した場合アラーム(PS5073)となります
- プログラマブルパラメータ入力(G10L52)の設定データを示すアドレスRについては、アラーム(PS5073)になりません
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ ビット系統形
外部機器サブプログラム呼出しにおけるアドレスPの形式は
- 0:ファイル番号指定
- 1:プログラム番号指定
注意
メモリカード運転の場合は、設定に無関係にプログラム番号指定となります
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ ビット系統形
メモリ運転でMコード:M30が指令された場合、M30を機械側へ送出して
- 0:プログラムの頭出しも自動でおこなう
- リセットまたはリセット&リワインドをせずにM30に対する完了信号FINが返されると、プログラムの先頭から再実行する
- 1:頭出しをしない
- リセット&リワインド信号により頭出しされる
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ ビット系統形
メモリ運転でMコード:M02が指令された場合、M02を機械側へ送出して
- 0:プログラムの頭出しも自動でおこなう
- リセットまたはリセット&リワインドをせずにM30に対する完了信号FINが返されると、プログラムの先頭から再実行する
- 1:頭出しをしない
- リセット&リワインド信号により頭出しされる
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ ビット系統形
1ブロック内に指令できるMコードの数は
- 0:1個
- 1:最大3個
パラメータNo.3405
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ ビット系統形
第2補助機能において、電卓形小数点入力、または小数点付きで指令する場合の、指令値に対する(コード信号への)出力値の倍率は
- 0:ミリ入力時、インチ入力時と同じ
- 1:インチ入力時の倍率は、ミリ入力時の倍率×10倍とする
電卓形小数点入力または小数点付きで第2補助機能を指令した場合、コード信号に出力される値は指令値に次の倍率をかけたものとなります
入力系 | 基準軸 | パラメータAUX=0 | パラメータAUX=1 |
---|---|---|---|
ミリ入力系 | IS-A | 100倍 | 100倍 |
ミリ入力系 | IS-B | 1,000倍 | 1,000倍 |
ミリ入力系 | IS-C | 10,000倍 | 10,000倍 |
インチ入力系 | IS-A | 100倍 | 1,000倍 |
インチ入力系 | IS-B | 1,000倍 | 10,000倍 |
インチ入力系 | IS-C | 10,000倍 | 100,000倍 |
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ ビット系統形
ドウェル(G04)の設定は
- 0:毎秒ドウェル
- 1:毎分送りモード(G94)では毎秒ドウェル、毎回転送りモード(G95)では毎回転ドウェル
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ ビット系統形
工具長自動測定(M系)/自動工具補正(T系)機能で使用するGコードは
- 0:G36(T系のみ)とG37
- 1:G37.1、G37.2、G37.3
注意
円弧ねじ切りでG36(反時計回り)を使用する際は1に設定してください
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ ビット系統形
面取りの指令において、使用するアドレスは
- 0:”I”または”J”または”K”で指定
- 図形寸法直接入力では”C”, “R”,”A”にコンマを付けた”,C”,”,R”,”,A”で指定
- 1:”C”で指定
- 図形寸法直接入力では、コンマを付けない”C”,”R”,”A”で指定
注意
CCRを”0″とした場合、工具径・刃先R 補正モード中のG01ブロックにI,J,K 指令をして補正方向を変更する機能は使用できません
アドレスCを軸名称として使用している時にCCRを”1″とした場合、面取り機能を使用できません
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ ビット系統形
図面寸法直接入力における角度指令は
- 0:通常仕様
- 1:補角を指令
パラメータNo.3406、3407、3408、3409
パラメータNo. | #7 | #6 | #5 | #4 | #3 | #2 | #1 | #0 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
3406 | C07 | C06 | C05 | C04 | C03 | C02 | C01 | |
3407 | C15 | C14 | C13 | C12 | C11 | C10 | C09 | C08 |
3408 | C22 | C21 | C20 | C20 | C19 | C18 | C17 | C16 |
3409 | CHF | C29 | C28 | C27 | C26 | C25 | C24 | C23 |
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ ビット形
パラメータCLR(No.3402#6)=1のとき、MDIユニットのリセットキー、外部リセット信号、リセット&リワインド信号、または非常停止信号によりCNCがリセットされたとき、クリア状態とするGコードのグループを設定します
各ビットの設定は以下の意味を持ちます
- 0:クリア状態にする
- 1:クリア状態としない
パラメータ | Gコードグループ |
---|---|
C01 | 01 |
C02 | 02 |
C03 | 03 |
… | … |
C30 | 30 |
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ ビット形
パラメータCLR(No.3402#6)=1のとき、MDIユニットのリセットキー、外部リセット信号、リセット&リワインド信号、または非常停止信号によりCNCがリセットされたとき、Fコード、Hコード(M系の場合)、Dコード(M系の場合)、Tコード(T系の場合)を
- 0:クリア状態にする
- 1:クリア状態としない
パラメータNo.3410
パラメータNo. | 名称 |
---|---|
3410 | 円弧半径誤差限界値 |
- 入力区分
└ セッティング入力 - データ形式
└ 実数系統形 - データ単位
└ mm,inch(入力単位) - 最小単位
└ 基準軸の設定単位に従う - データ範囲
└ 0または正の最小設定単位の9桁分(IS-Bの場合0.0~+999999.999)
円弧補間の指令で、始点での半径値と終点での半径値の差として許容できる限界値を設定する
パラメータNo.3411~3420
パラメータNo. | 名称 |
---|---|
3411 | バッファリングしないMコード1 |
3412 | バッファリングしないMコード2 |
3413 | バッファリングしないMコード3 |
3414 | バッファリングしないMコード4 |
3415 | バッファリングしないMコード5 |
3416 | バッファリングしないMコード6 |
3417 | バッファリングしないMコード7 |
3418 | バッファリングしないMコード8 |
3419 | バッファリングしないMコード9 |
3420 | バッファリングしないMコード10 |
- 入力区分
└ セッティング入力 - データ形式
└ 2ワード系統形 - データ範囲
└ 3~99999999
バッファリングしないMコードを設定します
機械側でのM機能の処理が終了するまでに、次のブロックのバッファリングが行われると都合の悪いMコードがあるような場合、そのコードを設定してください
M00、M01、M02、M30は、パラメータ設定しなくてもバッファリングしないMコードとして取り扱われます
パラメータNo.3421~3432
パラメータNo. | 名称 |
---|---|
3421 | バッファリングしないMコードの設定範囲1(下限値) |
3422 | バッファリングしないMコードの設定範囲1(上限値) |
3423 | バッファリングしないMコードの設定範囲2(下限値) |
3424 | バッファリングしないMコードの設定範囲2(上限値) |
3425 | バッファリングしないMコードの設定範囲3(下限値) |
3426 | バッファリングしないMコードの設定範囲3(上限値) |
3427 | バッファリングしないMコードの設定範囲4(下限値) |
3428 | バッファリングしないMコードの設定範囲4(上限値) |
3429 | バッファリングしないMコードの設定範囲5(下限値) |
3430 | バッファリングしないMコードの設定範囲5(上限値) |
3431 | バッファリングしないMコードの設定範囲6(下限値) |
3432 | バッファリングしないMコードの設定範囲6(上限値) |
- 入力区分
└ セッティング入力 - データ形式
└ 2ワード系統形 - データ範囲
└ 3~99999999
バッファリングしないM コードを設定します
パラメータ(No.3421)と(No.3422)、(No.3423)と(No.3424)、(No.3425)と(No.3426)、(No.3427)と(No.3428)、(No.3429)と(No.3430)、(No.3431)と(No.3432)で指定された範囲のMコードが指令されたとき、そのブロックの実行が終了するまで次のブロックのバッファリングを行いません
注意
M00,M01,M02,M30はパラメータ設定に関わらず、バッファリングしないMコードです
また、M98,M99,サブプログラム呼出しのMコード、カスタムマクロ呼出しのMコードも、パラメータ設定に関わらずバッファリングするMコードです
パラメータNo.3436~3439
パラメータNo. | 名称 |
---|---|
3436 | バッファリングしない第2補助Mコードの設定範囲1(下限値) |
3437 | バッファリングしない第2補助Mコードの設定範囲1(上限値) |
3438 | バッファリングしない第2補助Mコードの設定範囲2(下限値) |
3439 | バッファリングしない第2補助Mコードの設定範囲2(上限値) |
- 入力区分
└ セッティング入力 - データ形式
└ 2ワード系統形 - データ範囲
└ 1~99999999
一続きのバッファリングしない第2補助機能コードの上限値と下限値を設定します
上限値と下限値の設定に矛盾が生じるときは、これらのパラメータは無効です
パラメータNo.3441~3444
パラメータNo. | 名称 |
---|---|
3441 | Mコードグループを設定できるMコードの先頭番号1 |
3442 | Mコードグループを設定できるMコードの先頭番号2 |
3443 | Mコードグループを設定できるMコードの先頭番号3 |
3444 | Mコードグループを設定できるMコードの先頭番号4 |
- 入力区分
└ セッティング入力 - データ形式
└ 2ワード系統形 - データ範囲
└ 0,100~99999999
Mコードグループ設定画面」のコード番号0~99は、M00~M99に相当します。
100個目以降のMコードを追加する場合は、本パラメータにMコードの先頭番号を設定することにより、設定値か
ら100個単位で最高400個のMコードを「Mコードグループ設定画面」に追加することができます
ただし、設定値を”0″とした場合は、「Mコードグループ設定画面」にMコードは追加されません
また、本パラメータを設定する場合は、次の設定条件に従ってください
条件を満たさない場合は、設定値”0″と同様に「Mコードグループ設定画面」にMコードは追加されません
パラメータ①~④の設定値(ただし、設定値”0″は除く)の関係が
99<①,①+99<②,②+99<③,③+99<④
になるように設定します
パラメータNo.3450
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ ビット系統形
第2補助機能の指令において、電卓形小数点入力、小数点付き指令、および負の値での指令を
- 0:使用しない
- 1:有効にする
本ビットを0にして第2補助機能を指令した場合、次のような動作となります
- 小数点を付けないで指令した場合
- 電卓形小数点入力の設定(パラメータDPI(No.3401#0)で指定)に関係なく、指令値がそのままコード信号に出力されます
- 小数点を付けて指令した場合
- アラーム(PS0007)”小数点入力に誤りがあります” が発生
- 負の値を指令した場合
- アラーム(PS0006)”符号入力に誤りがあります” が発生
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ ビット系統形
DNC運転中の順方向へのGOTO文を
- 0:使用しない
- アラーム(PS0123)”DNC 運転にマクロ指令は使えません” が発生
- 1:有効にする
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ ビット系統形
第2補助機能のアドレス(パラメータ(No.3460)で指定)と同じアドレスを用いた、アスキーコードによるサブプログラム呼出しを行う時、第2補助機能のオプションがある場合とない場合とで引数の単位が異なってしまうことを防ぎます
- 0:パラメータAUP(No.3450#0)=1の時に、第2補助機能のオプションあり/なしで引数の単位を変更する
- 1:引数の単位は同じとする
- 第2補助機能のオプションありの場合の単位とする
本ビットを0にして第2補助機能を指令した場合、次のような動作となります
[例] アドレスBでO9004を呼出す設定とし、パラメータ(No.3460)=66で次のプログラムO1を実行する
O1 O9004
B2 #500=#146
M30 M99
設定単位IS-B、ミリ入力の場合、#500 は下表のようになります
パラメータDPI (No.3401#0) | パラメータAUP (No.3450#0) | BDX=0 第2補助機能なし | BDX=0 第2補助機能あり | BDX=1 |
---|---|---|---|---|
0 | 0 | 2.000 | 2.000 | 2.000 |
0 | 1 | 2.000 | 0.002 | 0.002 |
1 | 0 | 2.000 | 2.000 | 2.000 |
1 | 1 | 2.000 | 2.000 | 2.000 |
パラメータNo.3451
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ ビット系統形
ねじ切り時に、ねじ切り開始角度シフト機能(Q)を
- 0:使用しない
- 1:有効とする
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ ビット系統形
パラメータNOB(No.3404#0)が1の時、N(シーケンス番号)のみのブロックを
- 0:無視する
- 1:1ブロックとみなす
パラメータNo.3452
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ ビット系統形
パラメータADX(No.3455#0)=1の場合、マクロ呼出しの引数のアドレスにおいても、電卓形小数点入力を
- 0:有効とする
- 1:使用しない
注意
パラメータDPI(No.3401#0)=0の場合に、このパラメータは有効です
パラメータNo.3453
パラメータNo. | #7 | #6 | #5 | #4 | #3 | #2 | #1 | #0 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
3453(T系) | CRD | |||||||
3453(M系) |
- 入力区分
└ セッティング入力 - データ形式
└ ビット系統形
面取り・コーナR のオプションと図面寸法直接入力のオプションが両方とも付いている場合、
- 0:面取り・コーナRが有効
- 1:図面寸法直接入力が有効
パラメータNo.3454
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ ビット系統形
円筒補間モードでの回転軸指令の方法は
- 0:角度で指令
- 1:展開平面上の距離で指令
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ ビット系統形
高速プログラムチェックモード中に自動運転で変更されるデータの保存/復元を
- 0:しない
- 1:する
高速プログラムチェックモード中に自動運転で変更されたデータを、高速プログラムチェックモード終了時に、開始前の状態に復元します
これにより、高速プログラムチェックモード終了後、高速プログラムチェックモード開始前の状態で自動運転できます
警告
多系統システムにおいて、1つの系統が高速プログラムチェックモードのときに全系統のデータが保存され、全ての系統が高速プログラムチェックモードでなくなると全系統のデータが一斉に復元されます
各系統で高速プログラムチェック入力信号PGCK<Gn290.5>を切り換えるタイミングが異なる場合、ある系統で高速プログラムチェックモードを終了すると、その他の系統の動作に影響を与えます
ある系統が加工している状態で、他系統の高速プログラムチェックモードがオフになると、加工中の系統のデータも復元され危険です
したがって、多系統システムでパラメータPGR(No.3454#3)=1とする場合には、すべての系統で高速プログラムチェックモードの状態と同じにします
なので、高速プログラムチェックモードの系統と、通常モードの系統を混在させないでください
注意
- 本パラメータが1の場合、パラメータWPS(No.3006#6)の設定によらず、高速プログラムチェックモード終了時にワーク座標系プリセットが実行されます
- 高速プログラムチェックモード開始/終了時にPMC軸選択信号EAX*<G0136>が”1”である軸の相対座標、絶対座標は保存/復元されません
- 定期保守画面のデータは保存/復元されません
- 高速プログラムチェックモード中、本ビットパラメータをG10にて書き換えた場合、アラーム(PS5364)が発生します
- 高速プログラムチェックモード中、PMC 軸選択信号EAX*<G136>を”0”から”1”または、”1”から”0”にすると、アラーム(PS5364)が発生します
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ ビット系統形
プログラマブルパラメータ入力において、特定ビットパラメータの変更指令を
- 0:使用しない
- 1:有効とする(ビット番号をQ_にて指令)
パラメータNo.3455
パラメータNo. | #7 | #6 | #5 | #4 | #3 | #2 | #1 | #0 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
3455 | AXDx |
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ ビット軸形
小数点を指令できる軸アドレスで、小数点を省略した場合
- 0:最小設定単位とみなす(通常の小数点入力)
- 1:min,inch,度,sec単位とみなす(電卓形小数点入力)
警告
軸ごとの電卓形小数点入力の機能です
同じ軸名称が存在する場合、必ず同じ設定にしてください
パラメータNo.3457
注意
- パラメータLIB、MC2、MC1、SYS は、以下の各サブプログラム呼出し/マクロ呼出しにおける検索フォルダを設定します。
- Mコードによるサブプログラム呼出し
- 特定アドレスによるサブプログラム呼出し
- 第2補助機能コードによるサブプログラム呼出し
- Gコードによるマクロ呼出し
- Mコードによるマクロ呼出し
- Tコードによるマクロ呼出し
- ワンタッチマクロ呼出し
- パラメータSCFは、以下の各サブプログラム呼出し/マクロ呼出しにおける検索フォルダの追加を行うかどうかを設定します。
- M98によるサブプログラム呼出し
- G72.1/G72.2による図形コピー
- G65/G66/G66.1によるマクロ呼出し
- M96によるマクロ割り込み
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ ビット系統形
初期フォルダの共通プログラムフォルダ”//CNC_MEM/USER/LIBRARY/” を検索フォルダと
- 0:する
- 1:しない
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ ビット系統形
初期フォルダのMTB専用フォルダ2 “//CNC_MEM/MTB2/” を検索フォルダと
- 0:する
- 1:しない
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ ビット系統形
初期フォルダのMTB専用フォルダ1 “//CNC_MEM/MTB1/” を検索フォルダと
- 0:する
- 1:しない
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ ビット系統形
初期フォルダのシステムフォルダ”//CNC_MEM/SYSTEM/” を検索フォルダと
- 0:する
- 1:しない
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ ビット系統形
以下の各サブプログラム呼出し/マクロ呼出しにおける検索フォルダとして、メインプログラムと同じフォルダを追加するかを設定する
- Mコードによるサブプログラム呼出し
- 特定コードによるサブプログラム呼出し
- 第2補助機能コードによるサブプログラム呼出し
- Sコードによるサブプログラム呼出し
- Tコードによるサブプログラム呼出し
- Gコードによるマクロ呼出し
- Mコードによるマクロ呼出し
- ワンタッチマクロ呼出し
検索順序にメインプログラムと同じフォルダを追加
- 0:しない
- 1:する
追加した場合は、以下の順番に検索されます
- 組込みマクロ専用フォルダ(組込みマクロ機能付の場合)
- メインプログラムのあるフォルダ初期フォルダの共通プログラムフォルダ(LIBRARY)
- 初期フォルダのMTB専用フォルダ2(MTB2)
- 初期フォルダのMTB専用フォルダ1(MTB1)
- 初期フォルダのシステムフォルダ(SYSTEM)
なお、2~5のフォルダはパラメータLIB (No.3457#0), MC2 (No.3457#1), MC1(No.3457#2), SYS (No.3457#3)の設定により検索フォルダから除外できます
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ ビット系統形
検索フォルダを追加
- 0:しない
- 1:する
追加した場合は、以下の順番に検索されます
- 組込みマクロ専用フォルダ(組込みマクロ機能付の場合)
- メインプログラムのあるフォルダ
- 初期フォルダの共通プログラムフォルダ(LIBRARY)
- 初期フォルダのMTB専用フォルダ2(MTB2)
- 初期フォルダのMTB専用フォルダ1(MTB1)
- 初期フォルダのシステムフォルダ(SYSTEM)
なお、4~6のフォルダはパラメータMC2,MC1,SYSの設定により検索フォルダから除外できます
パラメータNo.3458
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ ビット系統形
旋盤系の平面選択において、電源投入時およびクリア状態時は
- 0:G18 モード(Z-X 平面)が選択される
- 1:パラメータG18、G19(No.3402#1、#2)に従う
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ ビット系統形
リトレース機能において、補助機能実行中に逆行を行うと、再順行時に補助機能の出力回数は
- 0:2回
- 1:1回
注意
本パラメータはファナック推奨設定パラメータ(固定タイプ)です
詳細は、結合説明書(機能編)(B-64603JA-1) の付録「ファナック推奨設定パラメータ」を参照してください
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ ビット系統形
図面寸法直接入力における面取り/コーナR 量に負の値が指令された場合
- 0:アラーム(PS0055)『面取り/コーナR量よりも少ない移動』が発生
- 1:正の値として扱う
パラメータNo.3459
パラメータNo. | #7 | #6 | #5 | #4 | #3 | #2 | #1 | #0 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
3459 | ESL |
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ ビット系統形
NCプログラム文中にアルファベットの小文字が含まれている場合、
- 0:アラームを発生させる
- 1:小文字を対応する大文字に変換する
NCプログラムを外部デバイスからCNC内蔵メモリに登録または照合する際、注釈部、プログラム名およびフォルダ名以外に小文字のアルファベットが入っている場合の動作を設定します
また、自動運転であるM198運転またはDNC運転をする際も同様です
【例】G90G01X100y50;
- ESL=1のとき
- G90G01X100Y50;とみなされます。
- ESL=0のとき
- 登録または照合する際にアラーム(SR1090)『NC プログラム文にフォーマットエラーがあります』が発生します
- 運転時はアラーム(PS1090)『NC プログラム文にフォーマットエラーがあります』が発生します
注意
- このパラメータを設定した場合は、システムを再起動してください
- プログラム一括入出力機能によるプログラム転送は除きます
- FTPファイル転送機能によるプログラム転送は除きます
パラメータNo.3460
パラメータNo. | 名称 |
---|---|
3460 | 第2補助機能の指令アドレス |
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ バイト系統形 - データ範囲
└ 65~67, 85~87
第2補助機能を指令するアドレスをA,B,C,U,V,Wのどれにするかを設定します
ただし軸名称として使用しているアドレスを設定した場合、第2補助機能は無効です
名称 | A | B | C | U | V | W |
---|---|---|---|---|---|---|
設定値 | 65 | 66 | 67 | 85 | 86 | 87 |
上記以外の値が設定された場合は、アドレスBとなります
ただし、T系で名称U,V,Wが使用できるのはGコード体系BまたはCの場合だけです
Gコード体系Aで本パラメータに85~87の値を設定すると第2補助機能の指令アドレスはBに設定されます
パラメータNo.3467
パラメータNo. | 名称 |
---|---|
3467 | 処理の対象となるフォルダを初期フォルダの中から選択 |
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ バイト系統形 - データ範囲
└ 0~7, 11~20
外部ワーク番号サーチ、外部プログラム番号サーチ、およびマクロエグゼキュータによるプログラムの参照、書き込み機能において処理の対象となるフォルダを以下の初期フォルダの中から選択する
設定値 | 名称 | ディレクトリ |
---|---|---|
0 | 指定なし | |
1 | ルートフォルダ | //CNC_MEM |
2 | システムフォルダ | //CNC_MEM/SYSTEM |
3 | MTB専用フォルダ1 | //CNC_MEM/MTB1 |
4 | MTB専用フォルダ2 | //CNC_MEM/MTB2 |
5 | ユーザフォルダ | //CNC_MEM/USER |
6 | 系統別フォルダ | //CNC_MEM/USER/PATHn (注) PATHn:nは選択中系統番号(1~最大系統数) |
7 | 共通プログラムフォルダ | //CNC_MEM/USER/LIBRARY |
8~10 | 未指定 | |
11 | 系統1のフォルダ | //CNC_MEM/USER/PATH1 |
12 | 系統2のフォルダ | //CNC_MEM/USER/PATH2 |
13 | 系統3のフォルダ | //CNC_MEM/USER/PATH3 |
︙ | ︙ | ︙ |
20 | 系統10のフォルダ | //CNC_MEM/USER/PATH10 |
「0.指定なし」を選択した場合、各機能において処理の対象となるフォルダは以下のとおりです
- 外部プログラム番号サーチ機能
- 外部ワーク番号サーチ機能
- (フォアグラウンドのデフォルトフォルダ)
- マクロエグゼキュータによるプログラムの参照、書き込み機能
- (バックグラウンドのデフォルトフォルダ)
注意
ユーザ作成フォルダの指定はできません
2系統システムで//CNC_MEM/USERの直下にユーザフォルダPATH3を作成した場合、本パラメータに13を指定して//CNC_MEM/USER/PATH3のユーザ作成フォルダは指定できません
パラメータNo.3470
パラメータNo. | #7 | #6 | #5 | #4 | #3 | #2 | #1 | #0 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
3470 | HNU |
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ ビット系統形
ヘリカル補間において、円弧2軸に移動がなく他の指令軸にも移動がない場合
- 0:アラーム(PS0021)『平面指定以外の軸指令はできません』を発生させる
- 1:アラームとせず無視する
注意
本パラメータはファナック推奨設定パラメータ(固定タイプ)です
詳細は、結合説明書(機能編)(B-64603JA-1) の付録「ファナック推奨設定パラメータ」を参照してください
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