設計しながら学ぶ電気制御設計講座のレベル1では、汲み上げポンプを回す回路を設計します。
レベル1のゴールは、電動機と電源情報から上記の回路を設計することです。
目次
レベル1課題の概要
汲み上げポンプ用の電動機をブレーカーのON/OFFで操作する回路を設計します。
ここで検討しないといけない項目は以下の4点です。
- サーマルリレーの選定
- ブレーカーの選定
- 電線太さの選定
- 線番号の割り付け
検討に必要な前提条件である電源情報と汲み上げポンプのスペックは以下のとおりとします。
電源情報
相数 | 3相3線式 |
---|---|
電源電圧 | AC200V |
周波数 | 60Hz |
汲み上げポンプ用電動機のスペック
メーカー | 株式会社東芝 |
---|---|
出力 | 22kW |
電圧 | 200V |
周波数 | 60Hz |
定格電流 | 85.6A |
始動電流 | 508A |
【レベル1-1】汲み上げポンプ用電動機のサーマルリレーを選定する
汲み上げポンプ用の電動機を保護するためのサーマルリレーを選定します。
サーマルリレーを設置する目的は、過負荷による電動機焼損を防ぐためです。
⇒ 【レベル1-1】汲み上げポンプ用電動機のサーマルリレーを選定する
【レベル1-2】主回路の電線太さを選定する
回路全体の電線太さを選定します。
ここで使用する電線は、耐油性、耐水性、耐熱性、可とう性、加工性に優れるKIV電線(電気機器用ビニル絶縁電線)です。
【レベル1-3】汲み上げポンプ用電動機のブレーカーを選定する
電線を保護するためのブレーカーを選定します。
ブレーカーを設置する目的は、過電流による電線の焼損を防ぐためです。
⇒ 【レベル1-3】汲み上げポンプ用電動機のブレーカーを選定する
【レベル1-4】アース線の選定をおこなう
アース線を設置する目的は、漏電時の感電事故防止です。
適切なアース線の太さはブレーカーの容量によって決められます。
【レベル1-5】線番号の割り付けをおこなう
各種選定が済んだら、線番号を割り付けます。
線番号を割り付けることで、どの線がどこに繋がっているのか一目瞭然です。
【レベル2】スイッチで汲み上げポンプを運転するへ
汲み上げポンプを運転する回路が組めたら、スイッチを使って制御してみましょう。
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