【レベル1-7】線番号を割り付ける|設計しながら学ぶ電気制御設計講座

ここでは線番号の割り付けをおこないます。

線番号とは、電線ごとに名称を割り振ることで接続先を可視化しメンテナンス性を向上させるものです。

名称の付け方に明確なルールはないものの、規則性をもたせると、線番号から回路の当たりをつけやすくなります。

目次
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線番号の割り付け

今回の回路では13本の電線が使用されています。

各々の電線における線番号の割り付けは以下のとおりです。

番号区間電線区分線番号
電源→ブレーカR相R
S相S
T相T
電源→端子台アースE
ブレーカー→サーマルリレーR相R1
S相S1
T相T1
サーマルリレー→端子台R相U1
S相V1
T相W1
端子台→電動機R相U1
S相V1
T相W1
アースE

【区間①~②】三相交流電源の線番号にはR、S、Tの名称を使用する

三相交流電源と接続している電線の線番号はR、S、Tの記号を使用します。

区間①の電源からブレーカーまでの電線は、大本電源を示すR、S、TでOKです。

番号区間電線区分線番号
電源→ブレーカR相R
S相S
T相T

区間②のブレーカーからサーマルリレーも電源回路なので、R、S、Tを使用します。

ただし、このままでは電源→ブレーカーと名称が重複するため、記号のあとに番号を割り付けましょう。

番号区間電線区分線番号
ブレーカー→サーマルリレーR相R1
S相S1
T相T1

【区間③~④】電動機(負荷)と接続する電線の線番号はU、V、Wを使用する

電動機および負荷と接続する電線の線番号では、U、V、Wといった記号を使います。

区間④の端子台→電動機なら上記の理屈が通りますが、区間③は違うような気がしますよね。

あくまでも端子台は中継の役割なので、1次側と2次側の電線は同じ役割です。

なので区間③と区間④の線番号は同じとなります。

番号区間電線区分線番号
サーマルリレー→端子台R相U1
S相V1
T相W1
端子台→電動機R相U1
S相V1
T相W1

線番号はU、V、Wでも問題ありませんが、電動機の機器符号「M1」に合わせてU1、V1、W1とします。

これは、線番号からどこで使われている電線かを追いやすくするためです。

アース線は基本的にEを使用する

アース線の線番号はEを使います。

なので、電源→端子台→電動機まですべての線番号にはEを割り付けてください。

どの機器と接続しているアースか判別するため、今回の場合だとE1という名称でも問題ありません。

線番号を割り付けたらレベル1は終了!お疲れ様でした

レベル1の回路における線番号の割り付けは以下のとおりです。

番号区間電線区分線番号
電源→ブレーカR相R
S相S
T相T
電源→端子台アースE
ブレーカー→サーマルリレーR相R1
S相S1
T相T1
サーマルリレー→端子台R相U1
S相V1
T相W1
端子台→電動機R相U1
S相V1
T相W1
アースE

これで、レベル1の「汲み上げポンプを回す回路を作る」は完成です。おつかれさまでした。

ここまでの内容を理解すれば、電動機を運転する基本回路は習得できると思います。

次はこの回路を改造して、レベル2「スイッチで汲み上げポンプを操作する」に続きます。

⇒【レベル2-1】電磁接触器を追加する

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