「電気設計人.com」|教育資料やWEB取説としてつかえるシーケンス設計サイト

現代のシーケンス回路設計では、PLCの処理能力が上がり、センサーの高性能化も相まって、文字列を扱ったり数値演算を扱う頻度が増えました。

よく使用する演算命令などは、取説を見なくても使い方や機能がパッと頭の中に浮かぶと思います。ですが、普段あまり使わない命令においては、取説がないと扱い方がわからないことも多々あります。

応用命令を調べるためメーカーの取説を読むと、とてもわかりにくい。メーカーの取説は、読者層を中級者から上級者に定めているのか、読みにくくて理解しづらい欠点があります。

私は先にWEBで調べるクセがついているので、知りたい命令があればGoogleに頼ります。そんなとき、よくヒットするサイトが電気設計人.comです。

以前、サイクルタイムの平均値を計算する回路を作成していたとき、このサイトから平均値を求める命令を知りました。このときは三菱PLCでしたが、普段あまり使わないオムロンPLCで設計するときも参考にしています。

目次
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電気設計人さんのプロフィール

長野県で回路設計およびソフト設計を営む制御屋さん。

高校時代に加工技術を学び、短大にてソフト設計やリレー回路を学んでいます。のちに、工作機械メーカーで7年の設計キャリアを積み、2020年に独立を果たしました。

2022年5月時点では、機械設計を担当する父と、電気設計を担当する電気設計人さんの2人で事業を営んでいます。外注業務として次の業務を引き受け中とのこと。

受注可能な業務内容
  • PLC/TP設計(三菱/キーエンス/オムロン)
  • 産業用ロボットのプログラム製作/ティーチング(デンソー)
  • メカ設計/Solidworksでのモデリング
  • 3Dデータから部品図へのバラシ設計
  • 制御盤製作
  • 小規模機械の機械製作
  • FA機器/工具類の紹介(電気設計人.com内にて)
  • デバッガスタンド製作

上記以外にも相談したい業務があれば、お問い合わせページまたはelectricaldesigner25@gmail.comから受け付けています。社内での困り事があれば、気軽に相談してみてはいかがでしょうか。

技術屋なら絶対に気になる、技術力について。多岐にわたる保有資格が技術力の高さを証明しています。

電気設計人さんの保有資格
  • 技能検定 電気機器組み立て:シーケンス制御 1級
  • 技能検定 電気系保全 2級
  • 産業用ロボット教示(安川電機にて取得)
  • 第二種電気工事士
  • 職業能力指導員免許 電気科 etc.

私は第二種電気工事士の資格しか持っていないため、資格の内容で比べると雲の上にいる存在ですね。

電気設計人.comの特徴

サイトを一通り見て、初級者~中級者に向けたコンテンツが充実していると感じました。

1つは扱う内容の多くが、基礎の部分にフォーカスしていること。

リレー回路やラダープログラムについて、初心者が必ず知っておかないといけない知識がまとめられています。これから学習を始める人にとっては、教科書のように使えるし、中級者にとっては、自分の技術レベルを再確認する教材として使えます。

2つめは画像や動画を多用して、直感的な理解を助ける構成になっていること。

電気回路設計が難しいと言われる理由のひとつに、机上の回路がどういった挙動をするのか想像しにくい点があります。電気設計人.comでは、gif動画を通して学習対象の回路における動作を確認できます。

このように、初級者から中級者の設計者にとって、教科書のように扱える点が電気設計人.comの特徴ですね。

おすすめコンテンツ3選

電気設計人.comから、あなたにも役立つ厳選したコンテンツを3つ紹介します。

【GX Works2】ラダープログラムの書き込みと読み出し方法

三菱のラダープログラム編集ソフト「GX Works2」における、データ読み書き方法について解説した記事です。

記事のリンクは↓をクリック。

PLCからラダーデータを読み出したり、書き込んだりするなんて、電気設計を専門としている人なら当たり前にできるでしょう。

では、なぜこの記事をおすすめするのか。その理由は私が置かれている特殊な状況が理由です。

現職場に電気設計者は私一人しかおらず、繁忙期に入ると自分ひとりでは手がまわりません。なので、事前に作ったデータを機械組立作業者に渡して、PLCへの入れ込みをお願いしています。

その際に私が作成した資料を渡しているんですが、なくしたり持っていくのを忘れたりして電話で聞いてくる始末。いちいち対応していたら、コチラの時間がなくなるのでこの記事を読んで作業するよう指示しています。

同じような状況として、客先でデータを抜き出してもらうときにも使えます。目で見てわかる資料が手元にあれば、相手の知識レベルがまちまちでも、解決率がグンとあがるためです。

この記事は、電気設計を専門としているあなたにとっては、当たり前すぎて役立たないかも知れません。ですが、他人に教える際の効率化という点で役立つと思います。

【カテゴリ】問題

三菱、オムロン、キーエンスのラダー編集ソフトを使い、ラダープログラムの基礎を学べる問題集です。

記事一覧へのリンクは↓をクリック。

仕様を満たす回路を作るように指示があり、模範解答が提示されるといった記事の構成になっています。

個人的に感じたこととして、初級者と中級者で問題の解き方を変えてみたらおもしろいんじゃないかと思いました。

初級者であれば、仕様とタイムチャート、タッチパネルの動作イメージを見てから、回路を書く練習をするといいと思います。回路を書くことに慣れるために、他の要素は排除したほうが効率よく学習できるからです。

中級者であれば、仕様だけをみてタイムチャートを自分で考えるところから取り組むといいでしょう。電気設計者は回路を書く以外にも、動作の流れを相手に伝わる形で表現しないといけません。その点を踏まえて、タイムチャートを書く練習にも使えると思います。

また、教育用の資料に使うことを考えたとき、十分に使えるクオリティだと思います。

一度でも教育係を経験したことがある人ならわかると思いますが、何を教えればいいのか悩んだことはあるはずです。私も教育係をまかされたとき、こういった問題を作ったことがあるのですが、とても大変でした。

電気設計者としてラダープログラムの基礎を習得させたいなら、まずは電気設計人.comの練習問題を一通り解かせて挙げてください。全部終わった頃には、必要最低限の知識が身についているはずです。

シーケンス制御の資格 技能検定の紹介

国家資格であるシーケンス制御作業の技能士について扱った記事です。

記事へのリンクは↓をクリック。

技能士について全くの無知であり、興味を持ったためピックアップしました。

技能士とは、各都道府県の職業開発能力協会が実施する技能試験に合格した人へ与えられる国家資格です。簡単に言うと、国が定める一定の基準以上のスキルを持っていることを証明してくれます。

その技能士の中のひとつがシーケンス制御作業です。1級・2級・3級の等級区分が存在します。電気設計人さんは1級の所有者だそうで、技能士資格を取得したときの経験とメリットについて記事内で解説しています。

記事を一通り読んで技能士資格に惹かれた点は、自分のスキルを対外へ証明できるようになることですね。転職活動や独立したときに、技術士の肩書があると相手から好感をもたれやすくなります。他にも、資格手当が出ることもあるそうなので収入アップにも繋がりそうです。

私はブログを使って自分のスキルを証明しますが、証拠としてはやや弱いと思っています。やはり、スキルを証明する根拠として国家資格を持っておいたほうがいいのかな、と記事を読んで強く思いました。

教育資料や取説の代わりに電気設計人.comが役立ちます

今回は「電気設計人.com」を紹介しました。

電気設計における基礎を勉強したい人、学び直したい人にとって、非常に有益なサイトだと思います。運営者御本人さまの技量も十分にあり、各記事の内容はしっかりとしたものとなっています。

外注業務も受け付けているので、長野県で電気関係の外注先を探しているなら、一度声をかけてみてはいかがでしょうか。

電気設計人さんのプロフィール
電気設計人

2020年11月から身内で産業機械の電気/制御設計・盤製作・配線作業を行っております。 日々勉強しながら一人前の設計者を目指して日々精進して参ります。 お仕事のご相談は↓アドレスにご連絡頂ければ幸いです。 electricaldesigner25@gmail.com

Twitterアカウント:電気設計人(@denkisekkeijin)

ブログURL:電気設計人.com

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