FANUC 0i MODEL-Fにおける、軸制御/設定単位関係のパラメータ(その1)一覧です。
下記の表からパラメータシンボルを選ぶと、対象のパラメータ説明へジャンプします。
パラメータNo. | #7 | #6 | #5 | #4 | #3 | #2 | #1 | #0 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1000 | EEA | |||||||
1001 | INM | |||||||
1002 | IDG | XIK | AZR | JAX | ||||
1004 | IPR | |||||||
1005 | RMBx | MCCx | EDMx | EDPx | HJZx | DLZx | ZRNx | |
1006 | ZMIx | DIAx | ROSx | ROTx | ||||
1007 | ZPAx | GRDx | ALZx | RTLx | ||||
1008 | RRFx | RMCx | SFDx | RRLx | RABx | ROAx | ||
1012 | IDGx | |||||||
1013 | IESPx | ISCx | ISAx | |||||
1014 | CDMx | |||||||
1015 | DWT | WIC | ZRL |
パラメータNo. | 詳細 |
---|---|
1020 | 各軸のプログラム軸名称 |
1022 | 各軸が基本座標系のどの軸になるのかの設定 |
1023 | 各軸のサーボ軸番号 |
1024 | 使用するサーボ制御ソフトの系列名称 |
1025 | 各軸のプログラム軸名称第2 |
1026 | 各軸のプログラム軸名称第3 |
1031 | 基準軸 |
パラメータNo.1000
パラメータNo. | #7 | #6 | #5 | #4 | #3 | #2 | #1 | #0 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1000 | EEA |
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ ビット形
拡張軸名称、拡張スピンドル名称を
├ 0:利用しない
└ 1:使用する
パラメータNo.1001
パラメータNo. | #7 | #6 | #5 | #4 | #3 | #2 | #1 | #0 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1001 | INM |
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ ビット系統形
直線軸の最小移動単位は
├ 0:ミリ系(機械ミリ系)
└ 1:インチ系(機械インチ系)
注意
パラメータを変更した際は電源の再投入が必要です
パラメータNo.1002
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ ビット系統形
ジョグ送り、手動早送りおよび手動レファレンス点復帰の同時制御軸数は
├ 0:1軸
└ 1:3軸
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ ビット系統形
レファレンス点が確立していない時のG28指令は
├ 0:減速ドグを使った手動レファレンス点復帰と同様
└ 1:アラーム(PS0304)を発生させる
注意
ドグ無しレファレンス点設定機能(パラメータDLZx(No.1005#1))を使用する場合、AZRの設定に関係なくレファレンス点確立前のG28指令でアラーム(PS0304)が発生します
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ ビット系統形
非直線補間形位置決め(パラメータLRP(No.1401#1)=0)の場合、位置決め中の軸にインタロックがかかったとき
├ 0:インタロックがかかった軸を停止し、他の軸は位置決めを継続する
└ 1:全軸を停止する
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ ビット系統形
ドグ無しレファレンス点設定によるレファレンス点設定時に、レファレンス点の再設定を禁止するパラメータIDGx(No.1012#0)の自動設定を
├ 0:しない
└ 1:する
注意
パラメータが 0の時、パラメータIDGx(No.1012#0)は無効です
パラメータNo.1004
パラメータNo. | #7 | #6 | #5 | #4 | #3 | #2 | #1 | #0 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1004 | IPR |
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ ビット系統形
小数点なしで指令した場合、各軸の最小設定単位に対する最小移動単位の倍率を10倍に
├ 0:しない
└ 1:する
注意
設定単位がIS-A、およびパラメータDPI(No.3401#0)=1(電卓形小数点入力)の場合、最小設定単位
を最小移動単位の10倍にはできません
パラメータNo.1005
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ ビット軸形
電源投入後に一度もレファレンス点復帰がされていない状態で、自動運転によりG28以外の移動をともなう指令がされた時
├ 0:アラーム(PS0224)『レファレンス点復帰をして下さい』を発生させる
└ 1:運転を続行する ※アラーム無効
注意
- レファレンス点が確立していない状態とは以下のとおりです。
- 絶対位置検出器付きでない場合で、電源投入後1度もレファレンス点復帰が行われていない状態
- 絶対位置検出器付きの場合で、機械位置と絶対位置検出器との位置の対応づけが未完了の状態(パラメータAPZx(No.1815#4)の説明参照)
- Cs軸座標確立をする場合、本パラメータを0にしてください。
- Cs輪郭制御軸など、G28以外の指令でレファレンス点の確立と移動をする機能を使う場合は、本パラメータを1にしてください
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ ビット軸形
ドグ無しレファレンス点設定機能は
├ 0:つかわない
└ 1:利用する
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ ビット軸形
すでにレファレンス点が確立している場合の手動レファレンス点復帰は
├ 0:減速ドグを用いたレファレンス点復帰とする
└ 1:減速ドグに無関係に早送りでレファレンス点に位置決めするか、減速ドグを用いたレファレンス点復帰を行うかをパラメータSJZ(No.0002#7)により選択します
注意
ドグ無しレファレンス点設定機能(パラメータDLZx(No.1005#1)参照)を使用する場合、レファレンス点確立後の手動レファレンス点復帰では、HJZxの設定に関係なく常にパラメータで設定された速度でレファレンス点に位置決めします
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ ビット軸形
切削送り時に各軸の+方向の外部減速信号は
├ 0:無効
└ 1:有効
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ ビット軸形
切削送り時に各軸の-方向の外部減速信号は
├ 0:無効
└ 1:有効
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ ビット軸形
多軸アンプを使用する場合、同じアンプ内の他軸が制御軸取り外し状態になった時にサーボアンプのMCC信号を
├ 0:遮断する
└ 1:入力し続ける
注意
制御対象の軸に対して設定できます
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ ビット軸形
各軸の制御軸取り外し信号と、セッティング入力RMV(No.0012#7)を利用できるように
├ 0:しない
└ 1:する
パラメータNo.1006
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ ビット軸形
ROTxとROSxの組み合わせで、直線軸か回転軸かを設定します
ROSx | ROTx | 状態 |
---|---|---|
0 | 0 | 直線軸 ・インチ/メトリック変換する ・すべての座標値は直線軸タイプ(0~360°で丸めない) ・記憶形ピッチ誤差補正は直線軸タイプ(パラメータ(No.3624)を参照) |
0 | 1 | 回転軸(Aタイプ) ・インチ/メトリック変換をしない ・ 機械座標値は0~360°で丸め、絶対座標値、相対座標値はパラメータ ROAx,RRLx (No.1008#0,#2)により丸める/丸めないを選択します ・ 記憶形ピッチ誤差補正は回転軸タイプ(パラメータ(No.3624)を参照) ・ 自動レファレンス点復帰(G28,G30)はレファレンス点復帰方向から始まり、移動量は1回転を越えない |
1 | 1 | 回転軸(Bタイプ) ・インチ/メトリック変換をしない ・ 機械座標値、絶対座標値、相対座標値は直線軸タイプ(0~360°で丸め ません) ・ 記憶形ピッチ誤差補正は直線軸タイプ(パラメータ(No.3624)を参照) ・ 回転軸のロールオーバ機能、インデックステーブル割出し機能(M系)とは併用できない |
1 | 0 | 設定禁止 |
注意
パラメータを変更した際は電源を再投入してください
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ ビット軸形
各軸の移動指令は
├ 0:半径指定
└ 1:直径指定
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ ビット軸形
手動レファレンス点復帰方向は
├ 0:+(プラス)方向
└ 1:-(マイナス)方向
パラメータNo.1007
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ ビット軸形
回転軸(Aタイプ)の場合において、レファレンス点が確立していないまま、減速ドグがオンの状態で手動レファレンス点復帰を行うと
├ 0:レファレンス点復帰速度であるFL速度で動作する
└ 1:サーボモータのグリッドが確立するまでに減速ドグがオンしても、早送り速度で動作する
注意
早送り速度で動き続けて減速ドグを離れた後に、回転軸が1回転したところで再び減速ドグを踏んで、減速ドグを離れるとレファレンス点復帰動作が完了します。
パラメータが0でサーボモータのグリッドが確立せずに減速ドグを離れると、アラーム(PS0090)『レファレンス点復帰ができません』が発生します。なので手動レファレンス点復帰はレファレンス点から十分に離した位置から開始してください。
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ ビット軸形
自動レファレンス点復帰(G28)は
├ 0:位置決め(早送り)で復帰する
└ 1:手動レファレンス点復帰と同じシーケンスで復帰する
注意
パラメータが0の場合、電源投入後一度もレファレンス点復帰が行われていない場合は、手動レファレンス点復帰と同じシーケンスで復帰します
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ ビット軸形
絶対位置検出軸において、機械位置と絶対位置検出器との位置の対応づけが未完了状態で、ドグ無しレファレンス点設定を2回以上する機能を
├ 0:つかわない
└ 1:利用する
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ ビット軸形
自動レファレンス点復帰(G28)の際、座標系のプリセットを
├ 0:つかわない
└ 1:利用する
パラメータNo.1008
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ ビット軸形
回転軸のロールオーバ機能を
├ 0:つかわない
└ 1:利用する
注意
- パラメータを変更した際は電源を再投入してください
- ROAxは回転軸(パラメータROTx(No.1006#0)=1)に対してのみ有効です
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ ビット軸形
アブソリュート指令の回転方向は
├ 0:近回りの方向
└ 1:指令値の符号に従う
注意
- パラメータを変更した際は電源を再投入してください
- RABxはパラメータROAxが1の時に有効です
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ ビット軸形
相対座標値を1回転あたりの移動量で
├ 0:丸めない
└ 1:丸める
注意
- パラメータを変更した際は電源を再投入してください
- RRLxはパラメータROAxが1の時のみ有効です
- 1回転あたりの移動量をパラメータ(No.1260)に設定してください
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ ビット軸形
グリッド方式によるレファレンス点復帰において、レファレンス点シフト機能を
├ 0:つかわない
└ 1:利用する
注意
パラメータを変更した際は電源を再投入してください
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ ビット軸形
グリッド方式によるレファレ機械座標系選択(G53)の時、回転軸のロールオーバ機能のアブソリュート指令の回転方向を設定するパラメータRABx(No.1008#1)は
├ 0:つかわない
└ 1:利用する
注意
パラメータを変更した際は電源を再投入してください
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ ビット軸形
レファレンス点復帰指令(G28)の時、回転軸のロールオーバ機能のアブソリュート指令の回転方向は
├ 0:中間点まではパラメータ RABx(No.1008#1)の設定に従い、中間点から原点までの移動はパラメータZMIx(No.1006#5)の設定に従う
└ 1:パラメータRABx(No.1008#1)の設定に従う
注意
- パラメータを変更した際は電源を再投入してください
- パラメータRRFx(No.1008#6)=1は、以下の条件を全て満たしているときに有効になります
- 回転軸(Aタイプ)(ROTx(No.1006#0)=1, ROSx(No.1006#1)=0)
- ロールオーバが有効(ROAx(No.1008#0)=1)
- レファレンス点の確立を行っている
- パラメータが1のとき、パラメータALZx(No.1007#1)=1の場合、手動レファレンス点復帰と同じシーケンスで復帰します
パラメータNo.1012
パラメータNo. | #7 | #6 | #5 | #4 | #3 | #2 | #1 | #0 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1012 | IDGx |
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ ビット軸形
ドグ無しレファレンス点設定によるレファレンス点の再設定を
├ 0:許可
└ 1:禁止 ※アラーム(PS0301) 『レファレンス点再設定を禁止する設定です』が発生
注意
パラメータ IDG(No.1002#7)が 1のときに有効です
ドグ無しレファレンス点設定機能を使用する場合、何らかの原因により絶対位置検出でのレファレンス点を失った場合、電源再投入時にアラーム(DS0300) 『APCアラーム:レファレンス点復帰をして下さい』が発生します
その時、オペレータが通常のレファレンス点復帰と誤解して、レファレンス点復帰の操作を行うと、誤ったレファレンス点が設定される可能性があります
このような誤操作を防止するために、ドグ無しレファレンス点の再設定を禁止するパラメータを設けてあります
- パラメータ IDG(No.1002#7)が1のとき、ドグ無しレファレンス点設定によるレファレンス点設定時に、ドグ無しレファレンス点の再設定を禁止するパラメータIDGx(No.1012#0)が自動的に1に設定されます
- ドグ無しレファレンス点の再設定が禁止された軸では、ドグ無しレファレンス点設定による、レファレンス点の設定操作を行うとすると、アラーム(PS0301)が発生します
- ドグ無しレファレンス点設定によって、レファレンス点の再設定を行う場合にはIDGx(No.1012#0)を0に設定した後、レファレンス点設定の操作を行います
パラメータNo.1013
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ ビット軸形
各軸の設定単位を決めます
設定単位 | #1 ISC | #0 ISA |
---|---|---|
IS-A | 0 | 1 |
IS-B | 0 | 0 |
IS-C | 1 | 0 |
注意
パラメータを変更した際は電源を再投入してください
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ ビット軸形
設定単位が IS-Cの時、速度,加速度のパラメータを従来よりも大きく設定できる機能を
├ 0:つかわない
└ 1:利用する
注意
- パラメータを変更した際は電源を再投入してください
- 本パラメータを設定した軸は設定単位がIS-Cの時、速度および加速度のパラメータを従来より大きく設定できるようになります
速度、加速度のパラメータのデータ範囲は標準設定パラメータ表の(C)速度、角速度のパラメータ表と(D)加速度、角加速度のパラメータ表に記載の通りです
このパラメータを設定した軸はパラメータ入力画面の小数点以下の桁数表示も変更されます
IS-Cの場合は従来の小数点以下の桁数より1桁少なくなります
パラメータNo.1014
パラメータNo. | #7 | #6 | #5 | #4 | #3 | #2 | #1 | #0 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1014 | CDMx |
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ ビット軸形
Cs輪郭制御軸を仮想Cs軸に
├ 0:しない
└ 1:する
注意
パラメータを変更した際は電源を再投入してください
パラメータNo.1015
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ ビット系統形
レファレンス点確立時の自動レファレンス点復帰(G28)の中間点からレファレンス点までの位置決め、第2,3,4レファレンス点復帰(G30)の中間点からレファレンス点までの位置決め、および機械座標位置決め(G53)方法は
├ 0:非直線補間形位置決め
└ 1:直線補間形位置決め
注意
パラメータLRP(No.1401#1)=1の時に有効です
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ ビット系統形
ワーク原点オフセット量測定値直接入力は
├ 0:(M系)外部ワーク原点オフセット量を考慮しない(T系)選択されているワーク座標系のみ有効
└ 1:(M系)外部ワーク原点オフセット量を考慮する(T系)全ての座標系で有効
注意
T系では0の時、現在選択中のワーク座標系もしくは外部ワーク座標系にのみ、ワーク原点オフセット量測定値を直接入力できます
それ以外のワーク座標系に、ワーク原点オフセット量測定値直接入力をすると『書込み禁止です』のウォーニングが表示されます
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ ビット系統形
毎秒ドウェルの時間をPで指令した場合の設定単位は、指令に
├ 0:依存する
└ 1:1ms単位固定
パラメータNo.1020
パラメータNo. | 詳細 |
---|---|
1020 | 各軸のプログラム軸名称 |
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ バイト軸形 - データ範囲
└ 65 ~ 67、85 ~ 90
各系統がどの機械グループに属する軸名称(軸名称第 1:パラメータ(No.1020))は’A’, ‘B’, ‘C’, ‘U’, ‘V’, ‘W’, ‘X’, ‘Y’, ‘Z’の中から任意(旋盤系でGコード体系Aの場合’U’, ‘V’, ‘W’は不可)に選択します
またEEA(No.1000#0)=1の場合、軸名称第 2(パラメータ(No.1025))、軸名称第 3(パラメータ(No.1026))
を設定することにより、軸名称を最大 3文字まで拡張することができます(拡張軸名称)
軸名称第2,3は、’0’~’9′, ‘A’~’Z’の文字を ASCIIコードにより任意に設定することができます
ただし、各軸において軸名称第2が設定されていなければ、軸名称第3が有効になりません
また、軸名称第2に’0’~’9’を設定した場合、軸名称第 3には’A’~’Z’を設定しないでください。
軸名称 | X | Y | Z | A | B | C | U | V | W |
設定値 | 88 | 89 | 90 | 65 | 66 | 67 | 85 | 86 | 87 |
旋盤系のGコード体系Aで、軸名称第1に’X’, ‘Y’, ‘Z’, ‘C’を使用している軸において、軸名称第1の部分が’U’, ‘V’, ‘W’, ‘H’の指令は、それぞれその軸のインクレメンタル指令になります
注意
- データ範囲外の値を設定した場合、軸名称として認識しません
- 複合形旋削用固定サイクルを使用する場合、対象となる軸のアドレスに’X’,’Y’,’Z’以外は使
用できません - 指定方向工具長補正機能で使用される回転軸のアドレスに’A’, ‘B’, ‘C’以外は使用できませ
ん - カスタムマクロ機能が有効な場合、予約語と同じ拡張軸名称は使用できず予約語と見なされます
カスタムマクロの予約語などの関係で、下記の2文字で始まる拡張軸名称は使用できません
AB,AC,AD,AN,AS,AT,AX,BC,BI,BP,CA,CL,CO,US,WH,WR,XO,ZD,ZE,ZO,ZW - マクロ呼出しにおいて、引数に拡張軸名称は使用できません
パラメータNo.1022
パラメータNo. | 詳細 |
---|---|
1022 | 各軸が基本座標系のどの軸になるのかの設定 |
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ バイト軸形 - データ範囲
└ 0 ~ 7
円弧補間、工具径・刃先 R補正などの平面
- G17:Xp-Yp平面
- G18:Zp-Xp平面
- G19:Yp-Zp平面
を決めるために、各制御軸が基本座標系の基本 3軸 X,Y,Zのどれか、またはその平行軸かを設定します
基本3軸X,Y,Zの設定はどれか1つの制御軸に対してのみ可能です
2つ以上の制御軸を同じ基本軸の平行軸として設定できます
設定値 | 意味 |
---|---|
0 | 回転軸(基本3軸でも平行軸でもない) |
1 | 基本3軸のX軸 |
2 | 基本3軸のY軸 |
3 | 基本3軸のZ軸 |
5 | X軸の平行軸 |
6 | Y軸の平行軸 |
7 | Z軸の平行軸 |
一般に、平行軸と設定する軸の設定単位ならびに直径/半径指定の設定は、基本 3軸の設定と同じにします
パラメータNo.1023
パラメータNo. | 詳細 |
---|---|
1023 | 各軸のサーボ軸番号 |
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ バイト軸形 - データ範囲
└ 0 ~ 80
各制御軸が何番目のサーボ軸に対応するかを設定します
1,2,3,4,5,…,77,78のように、1+8n、2+8n、3+8n、4+8n、5+8n、6+8n(n = 0,1,2,…,9)の値を設定します
制御軸の番号とは、軸形のパラメータや軸形の機械信号の配列番号を表します
- Cs輪郭制御/主軸位置決めを行う軸は、サーボ軸番号に-(主軸番号)を設定してください。
[例]第4制御軸で第 1主軸を使用したCs輪郭制御を行う場合は、-1を設定します - タンデム制御軸および電子ギアボックス(以下、EGB)制御軸の場合、2軸を1組に設定する必要があるため、以下のように設定してください。
- タンデム軸
マスタ軸に奇数(1,3,5,9,・・・)サーボ軸番号のいずれかを設定します
組になるスレーブ軸にはマスタ軸の設定値に1足した値を設定します - EGB軸
スレーブ軸に奇数(1,3,5,9,・・・)サーボ軸番号のいずれかを設定します
組になるダミー軸にはスレーブ軸の設定値に1足した値を設定します。
- タンデム軸
注意
パラメータを変更した際は電源を再投入してください
パラメータNo.1024
パラメータNo. | 詳細 |
---|---|
1024 | 使用するサーボ制御ソフトの系列名称 |
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ バイト軸形 - データ範囲
└ 0 ~ 9
使用するサーボ制御ソフトの系列を指定します
使用するサーボ制御ソフト系列の末尾 1桁の値を設定してください
設定値が 0の場合、FROMに格納されているサーボ制御ソフトの中で、系列末尾の一番小さいソフトが使用されます
また、本パラメータで指定されたサーボ制御ソフトがFROM上にない場合には、アラームSV0455が発生します
例)FROMに 90×0系列、90×3系列の 2つがある場合
- 0 :90×0系列が使用されます
- 1~2:アラーム SV0455になります
- 3 :90×3系列が使用されます
- 4~9:アラーム SV0455になります
注意
- パラメータを変更した際は電源を再投入してください
- 同じサーボプロセッサで制御される軸に全軸同じ値を設定してください(サーボプロセッサはパラメータNo.1023で設定したnの値で決まります)
パラメータNo.1025
パラメータNo. | 詳細 |
---|---|
1025 | 各軸のプログラム軸名称第2 |
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ バイト軸形 - データ範囲
└ 65 ~ 67、85 ~ 90
各系統がどの機械グループに属する軸名称(軸名称第 1:パラメータ(No.1020))は’A’, ‘B’, ‘C’, ‘U’, ‘V’, ‘W’, ‘X’, ‘Y’, ‘Z’の中から任意(旋盤系でGコード体系Aの場合’U’, ‘V’, ‘W’は不可)に選択します
またEEA(No.1000#0)=1の場合、軸名称第 2(パラメータ(No.1025))、軸名称第 3(パラメータ(No.1026))
を設定することにより、軸名称を最大 3文字まで拡張することができます(拡張軸名称)
軸名称第2,3は、’0’~’9′, ‘A’~’Z’の文字を ASCIIコードにより任意に設定することができます
ただし、各軸において軸名称第2が設定されていなければ、軸名称第3が有効になりません
また、軸名称第2に’0’~’9’を設定した場合、軸名称第 3には’A’~’Z’を設定しないでください。
軸名称 | X | Y | Z | A | B | C | U | V | W |
設定値 | 88 | 89 | 90 | 65 | 66 | 67 | 85 | 86 | 87 |
旋盤系のGコード体系Aで、軸名称第1に’X’, ‘Y’, ‘Z’, ‘C’を使用している軸において、軸名称第1の部分が’U’, ‘V’, ‘W’, ‘H’の指令は、それぞれその軸のインクレメンタル指令になります
注意
- データ範囲外の値を設定した場合、軸名称として認識しません
- 複合形旋削用固定サイクルを使用する場合、対象となる軸のアドレスに’X’,’Y’,’Z’以外は使
用できません - 指定方向工具長補正機能で使用される回転軸のアドレスに’A’, ‘B’, ‘C’以外は使用できませ
ん - カスタムマクロ機能が有効な場合、予約語と同じ拡張軸名称は使用できず予約語と見なされます
カスタムマクロの予約語などの関係で、下記の2文字で始まる拡張軸名称は使用できません
AB,AC,AD,AN,AS,AT,AX,BC,BI,BP,CA,CL,CO,US,WH,WR,XO,ZD,ZE,ZO,ZW - マクロ呼出しにおいて、引数に拡張軸名称は使用できません
パラメータNo.1026
パラメータNo. | 詳細 |
---|---|
1026 | 各軸のプログラム軸名称第3 |
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ バイト軸形 - データ範囲
└ 48 ~ 57、65 ~ 90
各系統がどの機械グループに属する軸名称(軸名称第 1:パラメータ(No.1020))は’A’, ‘B’, ‘C’, ‘U’, ‘V’, ‘W’, ‘X’, ‘Y’, ‘Z’の中から任意(旋盤系でGコード体系Aの場合’U’, ‘V’, ‘W’は不可)に選択します
またEEA(No.1000#0)=1の場合、軸名称第 2(パラメータ(No.1025))、軸名称第 3(パラメータ(No.1026))
を設定することにより、軸名称を最大 3文字まで拡張することができます(拡張軸名称)
軸名称第2,3は、’0’~’9′, ‘A’~’Z’の文字を ASCIIコードにより任意に設定することができます
ただし、各軸において軸名称第2が設定されていなければ、軸名称第3が有効になりません
また、軸名称第2に’0’~’9’を設定した場合、軸名称第 3には’A’~’Z’を設定しないでください。
拡張軸名称が有効な場合(パラメータ EEA(No.1000#0)=1)、軸名称第 2、第 3を設定することにより、軸名称を最大 3文字まで拡張できます
軸名称第 2,3は、’0’~’9′, ‘A’~’Z’の文字を ASCIIコードにより任意に設定することができます
ただし、各軸において軸名称第 2が設定されていなければ、軸名称第 3が有効になりません
また、軸名称第 2に’0’~’9’を設定した場合、軸名称第 3には’A’~’Z’を設定しないでください
軸名称 | X | Y | Z | A | B | C | U | V | W |
設定値 | 88 | 89 | 90 | 65 | 66 | 67 | 85 | 86 | 87 |
旋盤系のGコード体系Aで、軸名称第1に’X’, ‘Y’, ‘Z’, ‘C’を使用している軸において、軸名称第1の部分が’U’, ‘V’, ‘W’, ‘H’の指令は、それぞれその軸のインクレメンタル指令になります
注意
- データ範囲外の値を設定した場合、軸名称として認識しません
- 複合形旋削用固定サイクルを使用する場合、対象となる軸のアドレスに’X’,’Y’,’Z’以外は使
用できません - 指定方向工具長補正機能で使用される回転軸のアドレスに’A’, ‘B’, ‘C’以外は使用できませ
ん - カスタムマクロ機能が有効な場合、予約語と同じ拡張軸名称は使用できず予約語と見なされます
カスタムマクロの予約語などの関係で、下記の2文字で始まる拡張軸名称は使用できません
AB,AC,AD,AN,AS,AT,AX,BC,BI,BP,CA,CL,CO,US,WH,WR,XO,ZD,ZE,ZO,ZW - マクロ呼出しにおいて、引数に拡張軸名称は使用できません
パラメータNo.1031
パラメータNo. | 詳細 |
---|---|
1031 | 基準軸 |
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ バイト軸形 - データ範囲
└ 1 ~ 制御軸数
基準軸を第何軸にするかを設定します
基本3軸のうち一番細かい設定単位の軸を基準軸とします
ドライラン速度やF1桁送り速度などの全軸に共通のパラメータの中には、単位が設定単位により異なるものがあります
設定単位は軸ごとにパラメータで選択できるため、このようなパラメータの単位は基準軸の設定単位に対応させます
注意
0 の場合、基準軸は第1軸に設定されます
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