FANUC 0i MODEL-Fにおける、ストアードストロークチェック(ソフトリミット)関係のパラメータ一覧です。
下記の表からパラメータシンボルを選ぶと、対象のパラメータ説明へジャンプします。
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パラメータNo. | #7 | #6 | #5 | #4 | #3 | #2 | #1 | #0 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1300 | BFA | LZR | RL3 | LMS | NAL | OUT | ||
1301 | PLC | OTS | OF1 | NPC | LMA | DLM | ||
1302 | SBA | |||||||
1310 | OT3x | OT2x | ||||||
1311 | DOTx | |||||||
1312 | SLM |
パラメータNo. | 詳細 |
---|---|
1313 | ストアードストロークリミットを切り換えるデータを設定するデータテーブル(D)の先頭アドレス |
1320 | 各軸のストアードストロークリミット1の+方向座標値1 |
1321 | 各軸のストアードストロークリミット1の-方向座標値1 |
1322 | 各軸のストアードストロークリミット2の+方向座標値 |
1323 | 各軸のストアードストロークリミット2の-方向座標値 |
1324 | 各軸のストアードストロークリミット3の+方向座標値 |
1325 | 各軸のストアードストロークリミット3の-方向座標値 |
1326 | 各軸のストアードストロークリミット1の+方向座標値2 |
1327 | 各軸のストアードストロークリミット1の-方向座標値2 |
1350 | 各軸のストアードストロークリミット1の+方向座標値3 |
1351 | 各軸のストアードストロークリミット1の-方向座標値3 |
1352 | 各軸のストアードストロークリミット1の+方向座標値4 |
1353 | 各軸のストアードストロークリミット1の-方向座標4 |
1354 | 各軸のストアードストロークリミット1の+方向座標5 |
1355 | 各軸のストアードストロークリミット1の-方向座標5 |
1356 | 各軸のストアードストロークリミット1の+方向座標値6 |
1357 | 各軸のストアードストロークリミット1の-方向座標値6 |
1358 | 各軸のストアードストロークリミット1の+方向座標値7 |
1359 | 各軸のストアードストロークリミット1の-方向座標値7 |
1360 | 各軸のストアードストロークリミット1の+方向座標値8 |
1361 | 各軸のストアードストロークリミット1の-方向座標値8 |
パラメータNo.1300
- 入力区分
└ セッティング入力 - データ形式
└ ビット系統形
ストアードストロークチェック2における禁止領域は
├ 0:内側
└ 1:外側
- 入力区分
└ セッティング入力 - データ形式
└ ビット系統形
工具がストアードストロークリミット 1の禁止領域に入る時、オーバトラベルアラーム中信号+OT1~+OT8,-OT1~-OT8を
├ 0:出力しない
└ 1:出力して減速停止する ※ただし手動運転時はアラームが発生しない
注意
自動運転中の移動指令により工具がパラメータで指定されている禁止領域に入る場合は、パラメータに関係なくアラームとなり工具は減速停止します
この間PMCに対して、オーバトラベルアラーム中信号を出力しつづけます
- 入力区分
└ セッティング入力 - データ形式
└ ビット系統形
ストアードストロークチェック1切り換え信号EXLM(ストアードストロークチェック1領域拡張を使用する場合 EXLM3、EXLM2、EXLM)を
├ 0:つかわない
└ 1:利用する
注意
パラメータDLM(No.1301#0)が1のとき、ストアードストロークチェック1切り換え信号EXLM<Gn007.6>(ストアードストロークチェック 1領域拡張を使用する場合、EXLM3<Gn531.7>、 EXLM2<Gn531.6>、 EXLM<Gn007.6>)は無効です
- 入力区分
└ セッティング入力 - データ形式
└ ビット系統形
ストロークチェック3リリース信号RLSOT3<Gn007.4>を
├ 0:つかわない
└ 1:利用する
- 入力区分
└ セッティング入力 - データ形式
└ ビット系統形
「電源投入直後からのストアードストロークチェック」が有効(パラメータDOT(No.1311#0)=1)の時、手動レファレンス点復帰をするまでは、ストアードストロークチェックを
├ 0:する
└ 1:しない
- 入力区分
└ セッティング入力 - データ形式
└ ビット系統形
- ストアードストロークチェック 1,2,3のアラームになった
- 系統間干渉チェック機能(T系)において干渉アラームが発生した
- チャックテールストックバリア(T系)においてアラームが発生した
上記のいずれかに該当するとき
├ 0:禁止領域に入ってから停止する
└ 1:禁止領域の手前で停止する
注意
このパラメータは以下の条件に依存します
- AI先行制御(M系)/AI輪郭制御でも有効
- 送り軸同期制御のスレーブ軸では無効
パラメータNo.1301
- 入力区分
└ セッティング入力 - データ形式
└ ビット系統形
軸方向別ストアードストロークチェック切り換え信号+EXLx<Gn104>,-EXLx<Gn105>を
├ 0:つかわない
└ 1:利用する
注意
1のときストアードストロークチェック 1切り換え信号EXLM<Gn007.6>は無効です
- 入力区分
└ セッティング入力 - データ形式
└ ビット系統形
パラメータLMS(No.1300#2)=1の状態でストアードストロークチェック1切り換え信号EXLM<Gn007.6>=”1”となるとき、ストアードストロークチェック1の可動領域は
├ 0:ストアードストロークチェック1-IIに設定した内側領域とする
└ 1:ストアードストロークチェック1-Iに設定した内側領域に加えてストアードストロークチェック1-IIに設定した内側領域とする
- 入力区分
└ セッティング入力 - データ形式
└ ビット系統形
移動前ストロークリミットチェックにおいて、G31(スキップ)、G37(工具長自動測定)のブロックの移動をチェック
├ 0:する
└ 1:しない
注意
移動前ストロークリミットチェックのオプションがインストールされている場合のみ有効なパラメータです
- 入力区分
└ セッティング入力 - データ形式
└ ビット系統形
ストアードストロークチェック1は、アラーム発生後に軸が移動可能範囲に移動すると
├ 0:アラームリセットをするまでOTアラームを解除しない
└ 1:OTアラームを解除する
注意
以下の場合、自動解除機能は無効です
アラームを解除するにはリセットをしてください
- ストアードストロークリミットを越える前にアラームとする設定(パラメータBFA(No.1300#7)=1)の場合
- 他のオーバトラベルアラーム(ストアードストロークチェック 2,3、干渉チェックなど)が発生している時
- 入力区分
└ セッティング入力 - データ形式
└ ビット系統形
オーバトラベルアラームが発生した時、PMCに対して
├ 0:アラーム信号を出力しない
└ 1:オーバトラベルアラーム中信号+OT1~+OT8<Fn124>,-OT1~-OT8<Fn126>を出力する
- 入力区分
└ セッティング入力 - データ形式
└ ビット系統形
移動前ストロークチェックを
├ 0:つかわない
└ 1:利用する
注意
移動前ストロークリミットチェックのオプションがインストールされている場合に有効なパラメータです
パラメータNo.1302
パラメータNo. | #7 | #6 | #5 | #4 | #3 | #2 | #1 | #0 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1302 | SBA |
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ ビット系統形
移動前ストロークリミットチェックにおいて、移動指令のブロックの工具経路チェックを
├ 0:しない
└ 1:する
注意
- 移動前ストロークリミットチェックが無効となる機能に対しては、ブロックの工具経路チェックも無効です
- 移動前ストロークリミットチェックの制限事項は、ブロックの工具経路チェックにおいても有効です
パラメータNo.1310
- 入力区分
└ セッティング入力 - データ形式
└ ビット系統形
軸ごとのストアードストロークチェック2を
├ 0:つかわない
└ 1:利用する
- 入力区分
└ セッティング入力 - データ形式
└ ビット系統形
軸ごとのストアードストロークチェック3を
├ 0:つかわない
└ 1:利用する
パラメータNo.1311
パラメータNo. | #7 | #6 | #5 | #4 | #3 | #2 | #1 | #0 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1311 | DOTx |
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ ビット軸形
電源投入直後からのストアードストロークチェックを
├ 0:しない
└ 1:する
電源をOFFする直前の機械座標が記憶され、電源投入直後に機械座標を設定します。
その機械座標から絶対座標と相対座標を設定する機能です。
注意
本機能はソフトウェアによって機械座標を記憶しているため、システムに負荷がかかります
なので必要ない軸に設定をしないでください
また電源をOFFしている間に動いた分は、電源投入直後に機械座標には反映しません
パラメータNo.1312
パラメータNo. | #7 | #6 | #5 | #4 | #3 | #2 | #1 | #0 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1312 | SLM |
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ ビット形
ストロークリミット範囲変更機能を
├ 0:つかわない
└ 1:利用する
パラメータNo.1313
パラメータNo. | 詳細 |
---|---|
1313 | ストアードストロークリミットを切り換えるデータを設定するデータテーブル(D)の先頭アドレス |
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ 2ワード系統形 - データ範囲
└ 0 ~ 59996
ストアードストロークリミットを切換えるデータを設定する PMCのデータテーブル(D)の先頭アドレスを設定する
注意
- パラメータを変更した際は再起動が必要です
- データを0に設定するとアドレスD0を先頭にしたデータテーブルが使用されます
- アドレスが別の用途と重複すると意図しない機械動作を引き起こします
パラメータNo.1320、1321
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ 実数軸形 - データ単位
└ mm、inch、度(機械単位) - データ最小単位
└ 該当軸の設定単位に従う - データ範囲
└ 最小設定単位の9桁分(標準パラメータ設定表(A)参照)※IS-Bの場合、-999999.999~+999999.999
ストアードストロークチェック1の+方向および-方向の機械座標系での座標値を軸ごとに設定します
注意
- 直径指定の軸は直径値で設定します
- パラメータ(No.1320,No.1321)で設定した領域の外側が禁止領域です
パラメータNo.1322、1323
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ 実数軸形 - データ単位
└ mm、inch、度(機械単位) - データ最小単位
└ 該当軸の設定単位に従う - データ範囲
└ 最小設定単位の9桁分(標準パラメータ設定表(A)参照)※IS-Bの場合、-999999.999~+999999.999
ストアードストロークチェック2の+方向および-方向の機械座標系での座標値を軸ごとに設定します
注意
- 直径指定の軸は直径値で設定します
- 禁止領域の外側/内側を設定するパラメータはOUT(No.1300#0)です
パラメータNo.1324、1325
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ 実数軸形 - データ単位
└ mm、inch、度(機械単位) - データ最小単位
└ 該当軸の設定単位に従う - データ範囲
└ 最小設定単位の9桁分(標準パラメータ設定表(A)参照)※IS-Bの場合、-999999.999~+999999.999
ストアードストロークチェック3の+方向および-方向の機械座標系での座標値を軸ごとに設定します
注意
- 直径指定の軸は直径値で設定します
- パラメータ(No.1324,No.1325)で設定した領域の内側が禁止領域です
パラメータNo.1326、1327、1350~1361
パラメータNo. | 詳細 |
---|---|
1326 | 各軸のストアードストロークリミット1の+方向座標値2 |
1327 | 各軸のストアードストロークリミット1の-方向座標値2 |
1350 | 各軸のストアードストロークリミット1の+方向座標値3 |
1351 | 各軸のストアードストロークリミット1の-方向座標値3 |
1352 | 各軸のストアードストロークリミット1の+方向座標値4 |
1353 | 各軸のストアードストロークリミット1の-方向座標4 |
1354 | 各軸のストアードストロークリミット1の+方向座標5 |
1355 | 各軸のストアードストロークリミット1の-方向座標5 |
1356 | 各軸のストアードストロークリミット1の+方向座標値6 |
1357 | 各軸のストアードストロークリミット1の-方向座標値6 |
1358 | 各軸のストアードストロークリミット1の+方向座標値7 |
1359 | 各軸のストアードストロークリミット1の-方向座標値7 |
1360 | 各軸のストアードストロークリミット1の+方向座標値8 |
1361 | 各軸のストアードストロークリミット1の-方向座標値8 |
- 入力区分
└ パラメータ入力 - データ形式
└ 実数軸形 - データ単位
└ mm、inch、度(機械単位) - データ最小単位
└ 該当軸の設定単位に従う - データ範囲
└ 最小設定単位の9桁分(標準パラメータ設定表(A)参照)※IS-Bの場合、-999999.999~+999999.999
ストアードストロークチェック1の+方向および-方向の機械座標系での座標値を軸ごとに設定する
切り換え信号EXLM3<Gn531.7>, EXLM2<Gn531.6>,EXLM<Gn007.6>の組み合わせで、選択されるストロークパラメータが変化します
EXLM3 | EXLM2 | EXLM1 | 選択されるストロークパラメータ |
---|---|---|---|
0 | 0 | 0 | 座標値1(No.1320/No.1321) |
0 | 0 | 1 | 座標値2(No.1326/No.1327) |
0 | 1 | 0 | 座標値3(No.1350/No.1351) |
0 | 1 | 1 | 座標値4(No.1352/No.1353) |
1 | 0 | 0 | 座標値5(No.1354/No.1355) |
1 | 0 | 1 | 座標値6(No.1356/No.1357) |
1 | 1 | 0 | 座標値7(No.1358/No.1359) |
1 | 1 | 1 | 座標値8(No.1360/No.1361) |
注意
- 直径指定の軸は直径値で設定します
- 各パラメータで設定した領域の外側が禁止領域です
- ストアードストロークチェック 1切り換え信号(EXLM3,EXLM2,EXLM)は、パラメータLMS(No.1300#2)が1のとき有効です
- 軸方向別ストアードストロークチェック1が有効(パラメータ DLM(No.1301#0)が1)のとき、ストアードストロークチェック1切り換え信号(EXLM3,EXLM2,EXLM)によるストロークパラメータの切り換えは無効です
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