- I/O強制出力とは?
- 操作方法を知りたい
- 強制出力機能が表示されない
FANUCのPMCでは、I/O信号の強制出力ができることをご存知でしょうか?
強制出力とは、I/Oアドレスの入出力状態を自由に変更することができる機能。外部機器追加後の動作テストなどで使用します。
強制出力を実行するためには
- PMCの処理を停止する
- 強制出力機能で信号の状態を変更する
の手順が必要です。
今回は、強制出力機能を使用する方法について解説します。
外部機器との取り合い確認に便利な機能です
事前にPMCラダーの処理を停止する
まずはPMCの処理を停止します。
信号を変更すると関係のないところが動くから
PMC処理を停止することで、関係の機器の意図しない動作を防ぎます。
強制変更した信号が他の処理に影響して、関係のないものが動作します。PMCの処理を停止することで、信号の変更が他の機器に影響を与えなくなります。
関係のないところが動いてケガするなんてことも・・・
PMCラダー処理の停止方法
- ハードキー[SYSTEM]を押す
- ソフトキー[PMC]を選択する
ソフトキー[STOP]を選択するとPMCの処理を停止することができます。
PMC I/Oアドレスの信号強制出力方法
次に、強制出力する操作手順を解説します。
操作の際は
- 周りに人がいないことを確認する
- 操作前に声掛けする
の徹底をお願いします。
周囲確認を怠って機械に巻き込まれる事故が多発しています
操作手順
- ハードキー[SYSTEM]を押す
- ソフトキー[PMC]を選択する
- ハードキー[▶]を押してソフトキーの表示を切り替える
- ソフトキー[STATUS]を選択する
ソフトキー[FORCE]を選択し、強制出力モードへ入ります。
強制出力モードに入ると、ソフトキーの内容が変わります。
強制出力モードに入ったら、信号の状態を変えたいアドレスにカーソルをあわせます。
あとは、ソフトキー[ ON ]と[ OFF ]を使って自由に状態を変更することができます。
強制出力機能が表示されないとき
プログラマ機能が無効の状態では、PMC SIGNAL STATUS画面でソフトキー[FORCE]が表示されません。プログラマ機能を有効にすることで、強制出力機能が使用できるようになります。
プログラマ機能が無効になっている
PMC関係のデータ編集機能です。強制出力機能は、このプログラマ機能に含まれます。
プログラマ機能を有効にする方法
キープリレーK900.1”プログラマ機能イネーブル”を”1”に設定します。これで、PMC強制出力機能が使えるようになりました。
PMC I/Oアドレスの信号強制出力まとめ
強制出力機能を使うために必要な作業
- プログラマ機能を有効にする
- PMCの処理を停止する
- 強制出力機能で信号の状態を変更する
を解説しました。
外部機器を追加した際には、この機能を使って事前にテストを行いましょう。
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