SUB24「TMRB」固定タイマー【FANUC PMC機能命令】

TMRB(タイマ)は固定式のオンディレイタイマーです。

タイマーの設定時間はシーケンスプログラムと一緒にROMへ書き込まれます。

そのためシーケンスプログラムを変更しないと書き換えられません。

PMC保守画面の「タイマ」から設定時間を変更できるのは、SUB3 TMR(可変式タイマ)のみ。

目次

PMCラダー制御条件

TMRBを使用するにあたって、必要となる入出力は以下のとおりです。

入力条件

入力条件はACTのみ。

ACT

ACT=1の状態でタイマーのカウントアップを開始。

ACT=0にするとカウントを停止かつ積算時間がリセットされます。

サンプル回路だと、R0000.1「入力条件」の部分です。

出力

出力はOUTのみ。

OUT

ACT=1の状態が設定時間以上続くとOUT=1となり信号を出力します。

ACT=0に変化するとOUT=0となります。

TMRのOUT直後に設置できるオブジェクトはコイルのみです。

設定パラメータ

TMR命令に必要な設定パラメータは2種類です。

タイマー番号

TMRB命令に番号を割り付けます。

タイマー番号は同一PMCラダー内で重複させてはいけません。

各々のTMRB命令に対してユニークな番号を設定してください。

注意:タイマー番号が重複していると誤動作に繋がります。

サンプル回路のタイマー番号は1番です。

タイマー設定値

タイマーの設定値はシーケンスプログラム上で設定します。

設定範囲は機種によって異なるため、下記の一覧表を参照してください。

機種ごとの設定可能パラメータ範囲

MODEL PA1/PA3/SA1/SA2/SA3/SA5/SB/SB2/SB3/SB4/SB6/SB7/SC/SC3/SC4/NB/NB2/NB6

機種タイマー番号設定時間(ミリ秒)
PMC-PA11~1008~262,136
PMC-PA31~1008~262,136
PMC-SA1(RA1)1~1008~262,136
PMC-SA2(RA2)1~1008~262,136
PMC-SA3(RA3)1~1008~262,136
PMC-SA5(RA5)1~1008~262,136
PMC-SB(RB)1~1008~262,136
PMC-SB2(RB2)1~1008~262,136
PMC-SB3(RB3)1~1008~262,136
PMC-SB4(RB4)1~1008~262,136
PMC-SB5(RB5)1~1008~262,136
PMC-SB6(RB6)1~1008~262,136
PMC-SB71~5001~32,760,000
PMC-SC(RC)1~1008~262,136
PMC-SC3(RC3)1~1008~262,136
PMC-SC4(RC4)1~1008~262,136
PMC-NB1~1008~262,136
PMC-NB21~1008~262,136
PMC-NB61~1008~262,136

0i-MODEL D、0i Mate-MODEL D

機種タイマー番号設定時間(ミリ秒)
0i-D PMC1~5001~32,760,000
0i-D/0i Mate-D PMC/L1~1001~32,760,000
0i-D DCS PMC1~1001~32,760,000

30i-MODEL B、31i-MODEL B、32i-MODELB、35i-MODEL B、Power Motion i-MODEL A、0i-MODEL F

機種タイマー番号設定時間(ミリ秒)
PMCメモリA1~1001~32,760,000
PMCメモリB1~5001~32,760,000
PMCメモリC1~1,0001~32,760,000
PMCメモリD1~1,5001~32,760,000
PMCメモリE1~1,5001~32,760,000
PMC/L1~401~32,760,000
DCSPMC1~401~32,760,000

固定タイマーの測定誤差

TMRB固定タイマーの最大誤差は、第1レベルのラダー実行周期に依存します。

またラダーのスキャンタイムにも影響を受ける点に注意してください。

【例】

  • 実行周期8ms
  • ラダーのスキャンタイム10ms

の場合、最大18msの測定誤差が発生します。

PMCラダー編集モードからタイマーの設定値を変更する方法

STEP
編集画面を表示する

PMCラダー図表示画面からソフトキー[編集]を選択する。

STEP
特定行の回路をズームする

変更したいTMRBタイマーが存在する行にカーソルを合わせ、ソフトキーの[ズーム]を選択。

STEP
タイマーの設定時間を変更する

TMRBの設定時間部分にカーソルを移動して、ハードキーから「5000」と入力。

ハードキー[INPUT]を押す。

STEP
タイマーの設定時間が変更されているのを確認する

タイマーの設定時間が変更されているのを確認しソフトキーの[終了]を押す。

STEP
PMCラダー図編集を終了しフラッシュロムへ書き込む

PMCラダー図編集画面に戻ったら、ソフトキー[終了]を押して編集結果をフラッシュロムへ反映させます。

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