TMRB(タイマ)は固定式のオンディレイタイマーです。
タイマーの設定時間はシーケンスプログラムと一緒にROMへ書き込まれます。
そのためシーケンスプログラムを変更しないと書き換えられません。
PMCラダー制御条件
TMRBを使用するにあたって、必要となる入出力は以下のとおりです。
入力条件
入力条件はACTのみ。
ACT

ACT=1の状態でタイマーのカウントアップを開始。
ACT=0にするとカウントを停止かつ積算時間がリセットされます。
サンプル回路だと、R0000.1「入力条件」の部分です。
出力
出力はOUTのみ。
OUT

ACT=1の状態が設定時間以上続くとOUT=1となり信号を出力します。
ACT=0に変化するとOUT=0となります。
TMRのOUT直後に設置できるオブジェクトはコイルのみです。
設定パラメータ

TMR命令に必要な設定パラメータは2種類です。
タイマー番号

TMRB命令に番号を割り付けます。
タイマー番号は同一PMCラダー内で重複させてはいけません。
各々のTMRB命令に対してユニークな番号を設定してください。
注意:タイマー番号が重複していると誤動作に繋がります。
サンプル回路のタイマー番号は1番です。
タイマー設定値

タイマーの設定値はシーケンスプログラム上で設定します。
設定範囲は機種によって異なるため、下記の一覧表を参照してください。
機種ごとの設定可能パラメータ範囲
MODEL PA1/PA3/SA1/SA2/SA3/SA5/SB/SB2/SB3/SB4/SB6/SB7/SC/SC3/SC4/NB/NB2/NB6
機種 | タイマー番号 | 設定時間(ミリ秒) |
---|---|---|
PMC-PA1 | 1~100 | 8~262,136 |
PMC-PA3 | 1~100 | 8~262,136 |
PMC-SA1(RA1) | 1~100 | 8~262,136 |
PMC-SA2(RA2) | 1~100 | 8~262,136 |
PMC-SA3(RA3) | 1~100 | 8~262,136 |
PMC-SA5(RA5) | 1~100 | 8~262,136 |
PMC-SB(RB) | 1~100 | 8~262,136 |
PMC-SB2(RB2) | 1~100 | 8~262,136 |
PMC-SB3(RB3) | 1~100 | 8~262,136 |
PMC-SB4(RB4) | 1~100 | 8~262,136 |
PMC-SB5(RB5) | 1~100 | 8~262,136 |
PMC-SB6(RB6) | 1~100 | 8~262,136 |
PMC-SB7 | 1~500 | 1~32,760,000 |
PMC-SC(RC) | 1~100 | 8~262,136 |
PMC-SC3(RC3) | 1~100 | 8~262,136 |
PMC-SC4(RC4) | 1~100 | 8~262,136 |
PMC-NB | 1~100 | 8~262,136 |
PMC-NB2 | 1~100 | 8~262,136 |
PMC-NB6 | 1~100 | 8~262,136 |
0i-MODEL D、0i Mate-MODEL D
機種 | タイマー番号 | 設定時間(ミリ秒) |
---|---|---|
0i-D PMC | 1~500 | 1~32,760,000 |
0i-D/0i Mate-D PMC/L | 1~100 | 1~32,760,000 |
0i-D DCS PMC | 1~100 | 1~32,760,000 |
30i-MODEL B、31i-MODEL B、32i-MODELB、35i-MODEL B、Power Motion i-MODEL A、0i-MODEL F
機種 | タイマー番号 | 設定時間(ミリ秒) |
---|---|---|
PMCメモリA | 1~100 | 1~32,760,000 |
PMCメモリB | 1~500 | 1~32,760,000 |
PMCメモリC | 1~1,000 | 1~32,760,000 |
PMCメモリD | 1~1,500 | 1~32,760,000 |
PMCメモリE | 1~1,500 | 1~32,760,000 |
PMC/L | 1~40 | 1~32,760,000 |
DCSPMC | 1~40 | 1~32,760,000 |
固定タイマーの測定誤差
TMRB固定タイマーの最大誤差は、第1レベルのラダー実行周期に依存します。
またラダーのスキャンタイムにも影響を受ける点に注意してください。
【例】
- 実行周期8ms
- ラダーのスキャンタイム10ms
の場合、最大18msの測定誤差が発生します。
PMCラダー編集モードからタイマーの設定値を変更する方法

PMCラダー図表示画面からソフトキー[編集]を選択する。

変更したいTMRBタイマーが存在する行にカーソルを合わせ、ソフトキーの[ズーム]を選択。

TMRBの設定時間部分にカーソルを移動して、ハードキーから「5000」と入力。
ハードキー[INPUT]を押す。

タイマーの設定時間が変更されているのを確認しソフトキーの[終了]を押す。

PMCラダー図編集画面に戻ったら、ソフトキー[終了]を押して編集結果をフラッシュロムへ反映させます。
コメント