- ストレートのLANケーブルを使用する
- パラメータNo.0024=”10″(外部通信機器を内蔵イーサネットに設定)
- FANUC LADDER Ⅲの接続設定をおこない接続する
FANUCにはPMCラダー編集ソフト”FANUC LADDER Ⅲ”があります。
このソフトを使用することで、PC上でPMCラダーを編集が可能です。
また、イーサネット接続を使いCNC内のPMCラダーをPC上でモニター&編集することができます。
ちょっとしたモニターや編集は、CNC装置の画面から行ったほうが簡単です。
ですが、編集量が多い場合はオンライン接続で編集するほうが効率的です。
今回は、PCとCNCをFANUC LADDER Ⅲのイーサネット接続を使って接続する方法について解説します。
用意するもの
LANケーブル(ストレート)
CNCとパソコンを接続するためにストレート結線のLANケーブルが必要です。
クロス結線のLANケーブルでは接続できないので注意してください。
CNC側の設定
CNC側の内蔵イーサネット設定のパラメータを変更します
通信設定パラメータ
CNCパラメータ設定の画面から、パラメータ”No.00024:OUT CHANNEL/B.G.”を”10”に設定します。
内蔵イーサネットポートの設定
- 方向キー[➤](ソフトキー)を数回押す
- [内 蔵]を選択する
- ①IPアドレス
-
CNC本体の内蔵イーサネットポートのIPアドレスを設定します。
- ②サブネットスク
-
CNC本体の内蔵イーサネットポートのサブネットマスクを設定します。
- ③デバイス名称
-
現在有効になっている外部通信デバイスを表示します。
有効なデバイスがPCMCIAになっている場合、内蔵ポートに変更してください。 - ④FORCAS2
-
FORCAS2/ETHERNET:設定[内蔵]画面 に移動します。
詳細は次項で解説します。
内蔵イーサネットポートのFOCAS2を設定します。
- ①TCP用ポート番号
-
CNC本体の内蔵イーサネットポートのTCP用ポート番号を設定します。
PC側の設定
パソコン側のネットワークパラメータを設定します
IPアドレスの設定
ネットワーク接続を開き、CNCと接続しているイーサネットポートのプロパティを選択します。
インターネットプロトコルバージョン4(TCP/IPv4)を選択し、プロパティを起動します。
- ①次のIPアドレスを使う
-
次のIPアドレスを使うにチェックを入れます。
- ②IPアドレス
-
パソコン側のIPアドレスを設定します。CNC側と別のアドレスに設定してください。
- ③サブネットマスク
-
パソコン側のサブネットマスクを設定します。CNC側と同じ値に設定してください。
- ④OK
-
設定が完了したらOKを選択してください。
FANUC LADDER Ⅲの設定
PCMラダー編集ソフト”FANUC LADDER Ⅲ”を起動して接続設定を行います
接続設定
FANUC LADDER Ⅲを起動する
FANUC LADDER Ⅲを開き通信設定を開き、①ツールから②通信を選択します。
通信設定からホスト追加
通信ウィンドウが表示されたら、①ホスト追加を選択します。
ホスト設定を行う
①名前
接続先ホストの選択欄に表示されます。イーサネット通信であることとIPアドレスがわかるような名前にしておくと判別がしやすいです。
②アドレス
CNCの内蔵イーサネットポートで設定したIPアドレスを記入します。
③デバイスタイプ
接続先がCNCなのでCNCを選択します。
④ポート番号
内蔵イーサネットポートのFOCAS2で設定したTCP用ポート番号を入力します。
⑤タイムアウト
通信のタイムアウト時間を設定します。初期値のままで問題ありません。
①~⑤項目を入力後OKを押してください。
接続
新規追加した接続先ホストでCNCに接続する
接続設定でホスト追加した項目①にチェックを入れます。次に②接続を選択しCNCとの接続を開始します。
接続完了
接続に成功すると上記のような画面が表示されます。①接続されましたの表示を確認し②閉じるを選択して通信ウィンドウを閉じてください。
ラダープログラム表示エリアから接続を確認する
ラダープログラム表示エリアへ移動すると、①のオンラインボタンとオンラインモニターボタンが選択されている状態となり、オンラインモニター状態になります。
以上でPMCラダーオンライン接続は完了です!
最後に
今回はPMCラダーのオンライン接続方法について解説しました。
オンライン接続ができるようになると、
- 一度に見られる回路数の増加
- 離れた場所からモニターできる
- オンライン編集による調整時間の短縮
これだけのメリットがあります。
接続までの手順が面倒ですが、ラダー回路にふれる機会があればぜひ覚えておきたいスキルですね。
コメント