iの付かないPower Mateを搭載した設備を担当した際に、ラダーを編集できず困りました。
その理由は、RS-232通信用のケーブルを持っていなかったから。
市販品でそのまま使えるケーブルがないか探しましたが、見つからないため自作することにしました。
これから紹介する方法で制作したケーブルは、21i-MBと0i-MDで動作することを確認しています。
目次
ピンアサイン（結線図）
結論は以下の通り。
オレンジの線は、コネクタ内部で短絡してください。
ケーブル長を1～2mで制作する際は、FGへのシールド結線は不要です。
また長すぎるケーブルはノイズの影響を強く受けるため、ケーブル長は15ｍ以下にしてください。
必要な部品
必要な部品と工具を説明します。
電材・部品
- シールド付きツイストペアケーブル（ケーブル長2m以下ならシールド不要）
富士電線工業：FKEV-SB 0.3sq×5対 切り売り 1m～ 対撚り計装用ケーブル 黒色
- D-Sub9ピン
├メスコネクタ
└ハウジング
サンワサプライ：D-SUB 9ピン メス
- D-Sub25ピン
├オスコネクタ
└ハウジング
サンワサプライ D-sub25ピン オス
- 熱収縮チューブ
エルパ 熱収縮チューブ 1.5φ 1m
工具
- ニッパー
- はんだごて
- はんだ
- ワイヤストリッパー
- 絶縁ビニルテープ
補足
FANUCのNC装置側は、D-Sub25ピンのメスコネクタです。
下記の図では、中継コネクタ（DBM-25S）にあたります。
対して、パソコンやRS-232通信機器側は9ピンです。
注意
FANUC側における、RS-232C中継コネクタの24番ピンには、DC24Vが印加されています。
これはFANUC製オプション製品用に電源として設置されているものです。
ケーブル自作時に間違って+24Vに結線しないよう、結線図とピン番号に間違いがないか確認しながら進めてください。
RS-232C関係のパラメータ
FANUCのRS-232Cインタフェースに関するパラメータは、下記のページを参照してください。
コメント