設備保全は夜勤がきつく、幅広い知識が求められる割にそこまで給料が高くないというのはご存知でしょうか。
2025年3月時点で掲載されている設備保全求人を調査すると、求人の平均年収はなんと516万円でした。人によっては「意外と高いじゃん」と思うかもしれません。
ですがこの金額は高年収のエンジニア向け求人が多いタイズやメイテックネクスト を含んだ結果です。一般的な総合転職サイトであれば、設備保全向けの求人年収は400万円前半くらいが関の山でしょう。
もし設備保全として年収を上げていきたいならタイズやメイテックネクスト といった転職エージェントを利用してください。公式サイトを見れば今出ている公開求人を確認できます。少し面倒ですが無料登録をすれば、アドバイザーから紹介という形で非公開の優良求人にもアクセス可能です。
タイズやメイテックネクスト を利用すれば、年収500万円半ばから600万円ぐらいは狙えます。設備保全を続けていきたい方は、まずこの2つを使って軽く求人を探してみると良いでしょう。
そもそも設備保全という働き方に嫌気が指している人。給料を上げるために夜勤を増やしたり、休みを犠牲にするのが耐えられない。あちこちから呼ばれて気が休まらない。そんな人も多いと思います。
そんな方への私からの提案が制御設計エンジニアへのコンバートです。もし保全業務の中でシーケンス制御を扱っていて少しでも心得があるなら次の選択肢になりえます。
一般的な制御設計エンジニアの働き方に夜勤はありません。デスクワークがメインで、会社の方針によってはリモートワークも可能な場合もあります。調整や立ち上げなどで現場に出ることはありますが、保全時代ほど多くはないでしょう。
保全時代よりも専門的で深い知識が求められる仕事なので、異職種から挑戦するには人一倍の努力は必要です。わからないことも多く、最初はつらい思いをするかもしれません。それを乗り越えた先に年収700~800万円を狙える世界は魅力的ではないでしょうか。
実際に管理人の山本は2024年の年収が800万円を超えています。役職無しの一般社員にも関わらずです。
今の会社は2社目で、初めての転職ではメイテックネクスト を利用しました。ここを通じて転職した現在の職場で800万円を超えたので、高年収のエンジニア求人を紹介してくれるという話は私にとっては嘘ではありませんでした。
このように年収を上げたい設備保全エンジニアが取れる選択肢は転職しかありません。そのまま設備保全として年収を上げるのか、制御設計として年収をあげるのかはあなたの自由です。まずはタイズやメイテックネクスト で求人を確認してみてから考えてみてはいかがでしょうか。

少し考え方を変えれば設備保全は多種多様な職種へのコンバートが可能ということ。その中でも人材需要に供給が追いついていない制御設計への転職は穴場なんです。
設備保全エンジニアの平均年収はいくらなのか
設備保全エンジニアの平均年収は516万円です。この平均年収はこちらのページで統計を取った結果です。以下に抜粋して記載します。
このグラフはタイズ、メイテックネクスト 、マイナビメーカーエージェント、リクルートエージェント、doda、ヒューレックスが公開している求人を元に作成しています。
それなりの数を統計で使用しているので、この金額をボーダーとして考えてもよいでしょう。
実際には「年収500万円もない…」という方も少なくはないと思います。もし設備保全で年収を上げたいと考えているなら、今回の統計で使用した転職エージェントを使ってみると良いでしょう。
実際に求人を集めてデータを出しているので嘘は無いですし、よくわからない転職サイトを使って転職するよりもよっぽどマシです。
この中でもずば抜けて求人の年収が高いのはタイズやメイテックネクスト です。この2社はエンジニア専門の求人を集めており、ニッチな業界で強い企業が募集を多くかけています。人材採用に高いコストを払えるため高年収の求人が集まるというわけです。
対して制御設計エンジニアの年収はいくらなのか
制御設計エンジニアの平均年収は約551万円です。この結果はこちらのページから確認できます。設備保全よりも40万円ほど高いことがわかります。
なぜこれだけ差がつくのかというと、原因は市場の需要と供給にあります。こと制御設計に関してはずーっと人材の需要に対して供給が足りていない状態です。常に転職者側が有利であり、人材確保のため提示年収を引き上げざるを得ません。
経験者は当然ですが、未経験でも多少の知識がある人材であれば十分に採用されるチャンスが残されています。求人の応募条件を見ても「◯年以上の実務経験」といった条件は少数派。多少でも経験があれば土俵に上がれるのです。
設備保全からの転職であれば一般的には未経験枠となりますが、業務で得た知識と経験を正しくアピールできれば経験者として採用にチャレンジできます。
このあたりの線引は企業によるため、自分で判断するのは難しいです。なのでタイズやメイテックネクスト といったエンジニア転職専門のサービスを利用して、アドバイザーに判断を仰ぐのがベスト。
ただ年収の高い求人を紹介してくれるだけが転職エージェントではありません。過去に多くの求職者を送り出した経験からあなたが応募できる求人の線引を判断してくれる。これこそコンバート転職で転職エージェントを利用する最大のメリットです。



コンバート転職の場合、自己アピールや応募できる求人の線引を自己で判断するのは難しい。そんな方にとって強い味方となるのが、専門性の高い転職エージェントです。
設備保全から制御設計へ転職するメリット・デメリット


設備保全から制御設計へ転職する場合、メリットもありますがデメリットもあります。
異なる業種への転職となるため、独学での転職活動で内定を勝ち取るのは難しい点に注意しないといけません。
しかしデメリット以上に、メリットが大きい点にも注目です。
メリット | デメリット |
---|---|
経験者給与で採用してもらえる 学歴を気にする必要がない | 独学での転職活動は難しい |
【メリット1】経験者給与で採用してもらえる
シーケンス制御をの知識があって、現場でも扱ったこともある。
この経験は転職時の給与交渉で有利に働きます。
アピールの方法次第では経験者給与での採用を可能にするからです。
未経験採用なら年収480万円でも、経験者採用となれば年収540万円まで跳ね上がります。
額面で60万円はかなり大きな差ではないでしょうか。
せっかく異職種に転職するなら、今までに培ったスキルや経験を活かして給料アップを狙うべきです。
人材不足でシーケンス制御を知っている人材が重宝されているため、設備保全からの転職にはチャンスがあります。
【メリット2】学歴を気にする必要がない
新卒で制御設計の人材を採用する場合、大卒者が優先的に採用される傾向にあります。
高卒だとなかなかチャンスが回ってこないのが現実。
転職の場合は学歴よりも経験・スキルが全てなので、高卒でも十分にチャンスがあります。
中途採用に学歴よりもスキル・経験を重視するのは、教育コストの削減が目的です。
そのため、前職で何を学び何ができるかをしっかりと伝えられれば、制御設計への転職は容易となります。



会社は中途に戦力を求めています。自分には御社に必要なスキルがある、と証明することが一番のアピールです。
【デメリット】独学での転職活動は難しい
設備保全から制御設計に転職するメリットとして、
- 経験者給与で採用してもらえる
- 学歴を気にする必要がない
が挙げられます。
これらの強みを理解した上でスキル・経験を上手にアピールすれば、異職種転職でも年収アップは可能です。
問題はどうやって転職のテクニックを学ぶかですね。
特に異職種転職において、独学での転職活動で成功するのは難しいといえます。
なのでメイテックネクストのような、転職サポートをおこなってくれる転職サイトを利用しましょう。
製造系エンジニア転職を専門に扱っているため、設備保全・制御設計ともに知見のあるアドバイザーがサポートしてくれます。


シーケンス制御に関する知識やスキルはどれくらい必要?


制御設計へ転職するには、どのくらいの実力が必要でしょうか。
必要な知識・スキルをレベル分けした場合、下記のとおりとなります。
- ハード図面を解読できる
- シーケンスプログラム(ラダー回路)を解読できる ←ココまでは欲しい
- 既存のハード回路を修正・改造できる
- シーケンスプログラム(ラダー回路)を修正できる
- 小規模設備なら一から設計できる
設備保全から制御設計に転職する場合、レベル2『シーケンスプログラム(ラダー回路)を解読できる』は欲しいところです。
レベル1:ハード図面を解読できる
制御設計職を目指すなら、リレーシーケンスで構成された図面を読めるレベルは欲しいところ。
リレーや開閉器、遮断器など、基本的な部品で構成された回路が読める程度で十分です。



このレベルで制御設計に転職するのはかなり難しいといえます。
レベル2:ラダープログラムを解読できる
ラダープログラムを読めるレベルなら、制御設計を目指すのには十分です。
ファンクションブロックやST言語、特殊命令まで理解している必要はありません。
- a接点
- b接点
- コイル
- 基本的な演算命令(転送命令)
この4つを押さえていればOKです。



ハード図が読めてシーケンスプログラムが読めれば、転職に必要な知識は備えているとみなせます。
レベル3:既存のハード回路を修正・改造できる
既存設備に機能を追加するなどの改造経験があると良いです。
改造を計画して実行できるレベルの人材は少ないため、転職時に使えるアピールポイントとなります。



自分で手を加えられるレベルなら、中小企業からは経験者としてみなしてもらえる可能性があります。
レベル4:ラダープログラムを変更・修正できる
ハード回路の修正・改造に加えて、ラダープログラムの修正もできる人材は貴重です。
この点をアピールできるレベルであれば、多くの企業が喉から手が出るほど欲しがること間違いなし。



ラダープログラムを変更できる人材は貴重です。経験者のライバルがいなければ、高確率で採用してもらえるレベルにあります。
レベル5:小規模設備を一から設計できる
社内用設備などの設計を一からやった経験がある場合、制御設計の経験があるといっても過言ではありません。
たとえば社内用の改善などで設備を作った、などの経験でも十分。
このレベルに達していれば、転職成功確率のアップはおろか年収交渉にて高待遇を勝ち取ることも可能です。



過去にやっとことをしっかりまとめて伝えれば、経験者として採用される可能性は高いです。
どうしても設備保全で年収をあげたいなら


制御設計に転職するメリットが大きいとはいえ、異職種への転職は大変です。
まずは今の設備保全で年収アップができないかを考えたうえで、制御設計を検討したい人もいると思います。
そうなると選択肢は、
- 会社との給料交渉
- 設備保全として転職する
の2点が主となるでしょう。
会社と給料交渉をおこなう
もっとも手っ取り早く給料を上げられる方法として、会社と給料交渉をするが挙げられます。
上司または社長に給料アップの交渉をするだけなので手軽です。
ただし給料交渉をする際は、
- どれだけ会社に利益をもたらしたか数字で示す
- 今後どれだけ会社に利益をもたらせるか数字と計画を示す
- 希望給料アップ額の根拠を示す
- 会社側の利益も考慮したうえで交渉する
など、自分よがりの押しつけではなく、会社側の利益も考慮したうえで交渉をおこなってください。
給料交渉のデメリットとして、
- 給料アップ額は小さい
- 交渉に失敗する確率が高い
- 実績集めが大変
が挙げられます。
交渉で失うものはないため、転職を検討する前にできれば給料交渉はやっておきたいところです。



給料交渉により、会社があなたのことをどう考えているかがわかります。給料アップを断られたら、会社はあなたに期待していないということです。
設備保全として転職する
給料交渉をしたうえで納得できないのであれば、設備保全として転職を考えましょう。
制御設計への転向と比較して難易度は下がりますが、それでも年収アップ転職は難しいです。
だからこそ保全の強みや得意を理解している転職サイトのメイテックネクストを利用してみるとよいでしょう。
- 設備保全経験のあるアドバイザーから転職サポートを受けられる
- 求人元企業の働き方や給与体系などリアルな内情に詳しい
- 一般転職サイトと比較して年収の高い保全求人が多い
など、普通の転職サイトと比較して年収アップを実現しやすい環境が整っています。
またメイテックネクストでは、制御設計経験者による担当からサポートをうけられるため、
といった2段構えで転職活動ができます。
利用料はかからないし期限も無制限でサポートしてもらえるため、じっくり活動するものありですね。
他にも設備保全の求人を扱う転職サイトはありますが、メイテックネクストがサポート・求人の質ともに高いのでオススメです。


電気系の仕事が好きなら制御設計は天職になる


設備保全の中で、電気系の業務に楽しさを覚えるなら制御設計は天職になり得ます。
広く浅い知識が必要な設備保全に対して、一つの分野を深掘りしていくのが制御設計の特徴。
専門性を高めていくことで、年齢を重ねても食いっぱぐれないエンジニアになれます。
さらにシーケンス系の制御設計者には高い需要があるため、どの企業も人材の獲得競争に躍起です。
人材の獲得競争が過熱している2023年こそ、制御設計へチャレンジしやすい時期といえるでしょう。
制御設計はハマる人にとっては天職です。この機会にぜひチャレンジしてみてくださいね。