設備保全は幅広い分野の知識が求められ、工場になくてはならない仕事です。
しかし、
- 夜勤がキツイ
- しんどい割には給料が安い
- 祝日、土日に休めない
など、設備保全を続けるのは難しいと将来性について疑問を持つ人もいると思います。
そんな人にとって次の選択肢となりうるのが制御設計エンジニアです。
保全業務の中でシーケンス制御にかかわる業務を経験しているなら、学歴関係なくチャンスがあります。
特に「電気系の業務がやっていて一番楽しい」と感じたことがあるなら適性あり。
設備保全に給料や継続性で不安を感じている人は、電気設計への転職が解決の道になるかもしれません。
シーケンス制御の基本知識があれば、制御設計へ転職しただけで年収500万円を超えられます。
設備保全エンジニアの平均年収はいくら?
設備保全エンジニアの平均年収は508.11万円です。
この平均年収は2023年10月現在に掲載されている求人を元に算出しました。
しかし実際には、
「年収500万円もない…」
という方が多数なのではないでしょうか。
さらに「年収を上げたいけど、設備保全は続けたい」と考えている人もいるでしょう。
そんな人は、以下で紹介している転職サイトを利用してみるのひとつの手ですね。
制御設計エンジニアの年収はいくら?
制御設計エンジニアの平均年収は約540万円です。
全体平均年収 | 540.12万円 |
経験者平均年収 | 560.41万円 |
未経験者平均年収 | 484.93万円 |
経験者・未経験者の求人を合わせて平均年収を割り出しました。
設備保全から制御設計に転職する場合、未経験者平均年収の484万円あたりが基準になると思います。
しかし設備保全業務で培ったシーケンス制御の知識を活かせば、この限りではありません。
知識と経験を正しくアピールすれば、未経験スタートでも年収500万円以上を狙うことは十分可能です。
独学の転職活動で年収500万円以上を狙うのは難しいため、エンジニア転職サポート専門のメイテックネクストを利用すると良いですよ。
設備保全から制御設計へ転職するメリット・デメリット
設備保全から制御設計へ転職する場合、メリットもありますがデメリットもあります。
異なる業種への転職となるため、独学での転職活動で内定を勝ち取るのは難しい点に注意しないといけません。
しかしデメリット以上に、メリットが大きい点にも注目です。
メリット | デメリット |
---|---|
経験者給与で採用してもらえる 学歴を気にする必要がない | 独学での転職活動は難しい |
【メリット1】経験者給与で採用してもらえる
シーケンス制御をの知識があって、現場でも扱ったこともある。
この経験は転職時の給与交渉で有利に働きます。
アピールの方法次第では経験者給与での採用を可能にするからです。
未経験採用なら年収480万円でも、経験者採用となれば年収540万円まで跳ね上がります。
額面で60万円はかなり大きな差ではないでしょうか。
せっかく異職種に転職するなら、今までに培ったスキルや経験を活かして給料アップを狙うべきです。
人材不足でシーケンス制御を知っている人材が重宝されているため、設備保全からの転職にはチャンスがあります。
【メリット2】学歴を気にする必要がない
新卒で制御設計の人材を採用する場合、大卒者が優先的に採用される傾向にあります。
高卒だとなかなかチャンスが回ってこないのが現実。
転職の場合は学歴よりも経験・スキルが全てなので、高卒でも十分にチャンスがあります。
中途採用に学歴よりもスキル・経験を重視するのは、教育コストの削減が目的です。
そのため、前職で何を学び何ができるかをしっかりと伝えられれば、制御設計への転職は容易となります。
会社は中途に戦力を求めています。自分には御社に必要なスキルがある、と証明することが一番のアピールです。
【デメリット】独学での転職活動は難しい
設備保全から制御設計に転職するメリットとして、
- 経験者給与で採用してもらえる
- 学歴を気にする必要がない
が挙げられます。
これらの強みを理解した上でスキル・経験を上手にアピールすれば、異職種転職でも年収アップは可能です。
問題はどうやって転職のテクニックを学ぶかですね。
特に異職種転職において、独学での転職活動で成功するのは難しいといえます。
なのでメイテックネクストのような、転職サポートをおこなってくれる転職サイトを利用しましょう。
製造系エンジニア転職を専門に扱っているため、設備保全・制御設計ともに知見のあるアドバイザーがサポートしてくれます。
シーケンス制御に関する知識やスキルはどれくらい必要?
制御設計へ転職するには、どのくらいの実力が必要でしょうか。
必要な知識・スキルをレベル分けした場合、下記のとおりとなります。
- ハード図面を解読できる
- シーケンスプログラム(ラダー回路)を解読できる ←ココまでは欲しい
- 既存のハード回路を修正・改造できる
- シーケンスプログラム(ラダー回路)を修正できる
- 小規模設備なら一から設計できる
設備保全から制御設計に転職する場合、レベル2『シーケンスプログラム(ラダー回路)を解読できる』は欲しいところです。
レベル1:ハード図面を解読できる
制御設計職を目指すなら、リレーシーケンスで構成された図面を読めるレベルは欲しいところ。
リレーや開閉器、遮断器など、基本的な部品で構成された回路が読める程度で十分です。
このレベルで制御設計に転職するのはかなり難しいといえます。
レベル2:ラダープログラムを解読できる
ラダープログラムを読めるレベルなら、制御設計を目指すのには十分です。
ファンクションブロックやST言語、特殊命令まで理解している必要はありません。
- a接点
- b接点
- コイル
- 基本的な演算命令(転送命令)
この4つを押さえていればOKです。
ハード図が読めてシーケンスプログラムが読めれば、転職に必要な知識は備えているとみなせます。
レベル3:既存のハード回路を修正・改造できる
既存設備に機能を追加するなどの改造経験があると良いです。
改造を計画して実行できるレベルの人材は少ないため、転職時に使えるアピールポイントとなります。
自分で手を加えられるレベルなら、中小企業からは経験者としてみなしてもらえる可能性があります。
レベル4:ラダープログラムを変更・修正できる
ハード回路の修正・改造に加えて、ラダープログラムの修正もできる人材は貴重です。
この点をアピールできるレベルであれば、多くの企業が喉から手が出るほど欲しがること間違いなし。
ラダープログラムを変更できる人材は貴重です。経験者のライバルがいなければ、高確率で採用してもらえるレベルにあります。
レベル5:小規模設備を一から設計できる
社内用設備などの設計を一からやった経験がある場合、制御設計の経験があるといっても過言ではありません。
たとえば社内用の改善などで設備を作った、などの経験でも十分。
このレベルに達していれば、転職成功確率のアップはおろか年収交渉にて高待遇を勝ち取ることも可能です。
過去にやっとことをしっかりまとめて伝えれば、経験者として採用される可能性は高いです。
どうしても設備保全で年収をあげたいなら
制御設計に転職するメリットが大きいとはいえ、異職種への転職は大変です。
まずは今の設備保全で年収アップができないかを考えたうえで、制御設計を検討したい人もいると思います。
そうなると選択肢は、
- 会社との給料交渉
- 設備保全として転職する
の2点が主となるでしょう。
会社と給料交渉をおこなう
もっとも手っ取り早く給料を上げられる方法として、会社と給料交渉をするが挙げられます。
上司または社長に給料アップの交渉をするだけなので手軽です。
ただし給料交渉をする際は、
- どれだけ会社に利益をもたらしたか数字で示す
- 今後どれだけ会社に利益をもたらせるか数字と計画を示す
- 希望給料アップ額の根拠を示す
- 会社側の利益も考慮したうえで交渉する
など、自分よがりの押しつけではなく、会社側の利益も考慮したうえで交渉をおこなってください。
給料交渉のデメリットとして、
- 給料アップ額は小さい
- 交渉に失敗する確率が高い
- 実績集めが大変
が挙げられます。
交渉で失うものはないため、転職を検討する前にできれば給料交渉はやっておきたいところです。
給料交渉により、会社があなたのことをどう考えているかがわかります。給料アップを断られたら、会社はあなたに期待していないということです。
設備保全として転職する
給料交渉をしたうえで納得できないのであれば、設備保全として転職を考えましょう。
制御設計への転向と比較して難易度は下がりますが、それでも年収アップ転職は難しいです。
だからこそ保全の強みや得意を理解している転職サイトのメイテックネクストを利用してみるとよいでしょう。
- 設備保全経験のあるアドバイザーから転職サポートを受けられる
- 求人元企業の働き方や給与体系などリアルな内情に詳しい
- 一般転職サイトと比較して年収の高い保全求人が多い
など、普通の転職サイトと比較して年収アップを実現しやすい環境が整っています。
またメイテックネクストでは、制御設計経験者による担当からサポートをうけられるため、
といった2段構えで転職活動ができます。
利用料はかからないし期限も無制限でサポートしてもらえるため、じっくり活動するものありですね。
他にも設備保全の求人を扱う転職サイトはありますが、メイテックネクストがサポート・求人の質ともに高いのでオススメです。
電気系の仕事が好きなら制御設計は天職になる
設備保全の中で、電気系の業務に楽しさを覚えるなら制御設計は天職になり得ます。
広く浅い知識が必要な設備保全に対して、一つの分野を深掘りしていくのが制御設計の特徴。
専門性を高めていくことで、年齢を重ねても食いっぱぐれないエンジニアになれます。
さらにシーケンス系の制御設計者には高い需要があるため、どの企業も人材の獲得競争に躍起です。
人材の獲得競争が過熱している2023年こそ、制御設計へチャレンジしやすい時期といえるでしょう。
制御設計はハマる人にとっては天職です。この機会にぜひチャレンジしてみてくださいね。