まず最初に知っておいてほしいのが制御盤屋の平均年収は428.67万円(転職エージェント6社を元に集計)である点。この金額をみてあなたは自分の年収が「高い」と思いましたか?「安い」と思いましたか?「妥当」だと思いましたか?
少なくともこの金額よりも低い会社で働いているなら、転職で年収を上げることは容易です。もし高い会社で働いているなら、わざわざ転職してリスクを取る必要はありません。
平均くらいの年収前後にある人たちはどうでしょうか。実は年収428万円というのはサラリーマン全体の平均年収443万円に劣後しています。盤屋の年収は社会的に見れば低いということです。
ショックかもしれませんがこれが現実です。制御盤業界の年収が平均を下回っているため、同業界で転職しても社会平均以上に年収を上げるのは難しいと言わざるを得ません。
結局のところ、制御盤屋が年収を上げるには
- より年収の高い会社へ転職する
- 独立して個人で稼ぐ
の2つしかありません。
転職を選ぶなら、どうやって年収の高い企業を探す方法とそこから内定をもらう方法について考えなければいけません。
その手段としてオススメなのが、高年収の求人を多く持っている転職サービスを利用すること。具体的にどこが良いかというとタイズかメイテックネクストですね。
盤屋がメインの転職ならタイズのほうがよいでしょう。こちらのほうが比較的盤屋関係の求人も多いので。PLCとかも経験があるならメイテックネクストのほうが選択肢は広くなります。
適当に見つけた転職サービスではなく、希望する業界に強い転職エージェントを利用することで、一般的に年収が低いと言われる制御盤屋でも社会平均以上の年収を狙った転職が可能なのです。
独立は転職と比べて、稼げる金額がサラリーマンの比ではありません。1,000万円以上の十分に狙える世界です。
当然、仕事がなくなったり怪我や病気で働けないときに保証がないといったリスクはあります。ですが、売上が全部自分のものになり、働き方もコントロールできるのは独立という働き方にしかないメリットです。
とはいえ「どうやって仕事を取ればいいのかわからない」という疑問は当然あります。だからこそ、エンベストのような業務委託紹介サービスからスタートするのが定石です。
業務委託サービスで資金・経験を積む→外部に営業をかけて仕事を増やしていく
こういった流れで安定させていけばよいのです。このあたりの詳細は以下のページで詳しく解説しているので読んでみてください。
なかなか年収を上げるのが難しい盤屋ですが、転職や独立のイロハを知っているだけで成功確率はグンと上がります。諦める前に、まずは知識をつけてから判断しても遅くはないでしょう。
制御盤屋における平均年収の実態
制御盤屋の平均年収について、下記の3項目にわけて説明します。
- 集計方法
- 結果
- 結果の詳細(内訳)
求人データの集計方法と分類について
本記事で集計に利用した求人データの内容と分類方法は、以下のとおりです。
求人データの収集元
下記の転職エージェントで掲載されている求人をもとに、データの収集をおこないました。
【年収データ収集に利用した転職サービス】
- メイテックネクスト
- doda
- リクルートエージェント
- ヒューレックス
- マイナビメーカーエージェント
求人データの選定方法
以下の募集要項からいずれかを含む求人を、制御盤屋向けとしてカウントしました。
調査した求人の数は合計135社です。
【制御盤屋求人としてカウントする募集要項】
- 機械配線
- 制御盤製造
- 電気配線作業
- 配線業務
- 電気制御工事
- 配線
- 配線組込


平均年収の割り出し方法
転職エージェントで掲載されている求人の想定年収から、下記の要領で平均年収を割り出します。
【年収データの分類】
平均年収=『想定年収の最高値と最低値を足して2で割った平均値』
【例】想定年収が300~700万円の求人なら…
平均年収は500万円となります。
制御盤屋の平均年収は428.67万円
| 制御盤屋の年収 | 428.67万円 |
| 給与所得者の平均年収 | 443万円 |
| 男性給与所得者の平均年収 | 545万円 |
制御盤屋の平均年収は428.67万円という結果となりました。
男女合わせた平均年収が443万円なので、制御盤屋の年収は一般的に給与所得者より低いです。
男性の給与所得者だけに絞った場合、100万円以上も年収に差をつけられています。
この結果から、制御盤屋の給料が安いといわれているのは間違いのない事実です。
求人年収の分布データ
転職エージェントの求人から算出した、制御盤屋の平均年収データを以下に示します。
1.jpg)
| 年収レンジ | 割合(会社数) |
|---|---|
| 250万円から299万円 | 1%(2社) |
| 300万円から349万円 | 9%(12社) |
| 350万円から399万円 | 21%(29社) |
| 400万円から449万円 | 24%(33社) |
| 450万円から499万円 | 25%(34社) |
| 500万円から549万円 | 12%(16社) |
| 550万円から599万円 | 3%(4社) |
| 600万円から699万円 | 4%(5社) |
制御盤屋求人の平均年収428万円に対して、最も多い提示年収の求人は450万円から499万円でした。
分布から見るに、年収の中央値も400万円~449万円ぐらいであることもわかります。
500万円以上の求人は2割しかないため、制御盤屋で年収500万円を超えるのはかなり難しいといえるでしょう。
なぜ制御盤屋の給料は安いのか?

制御盤屋は製造業において無くてはならない存在です。
にもかかわらず、なぜこれほどにも給料が安いのでしょうか?
その理由について、いくつかの資料と私の経験をもとに下記の5点にまとめました。
配線の省人化、簡素化が進むと求められるスキルレベルが下がり待遇も悪くなる
昨今では、プッシュイン端子やリモートI/Oを利用した電線接続の合理化が進められています。
- 配線工数の削減
- 配線品質の安定
- 安全性向上
制御盤配線をおこなったことがある人なら、配線合理化設計のラクさについてはご存知でしょう。
プッシュイン端子はネジ式端子と違い、増し締めにかかる工数をほぼゼロにできます。

I/O Link対応センサを使えば、センサ配線の手間も大幅に削減可能です。
配線の省人化に加え、配線の簡素化が進めば、より安い人材が重宝されるのは目に見えています。
中途半端なスキルしか無い制御盤屋は、淘汰されていく運命にあるでしょう。
競合が多く差別化できない会社はいつ潰れるかわからない
制御盤屋は成熟産業であり、差別化が難しい業界です。
陳腐な技術しか持たない会社の多くは、低価格での受注しかできないため、ジリ貧になっていきます。
その最たる例が、コロナショックでの連鎖倒産です。
制御盤屋がいかに苦境だったかを教えてくれる良い書籍があるので紹介しておきます。

Amazonリンク:コロナ禍で令和4年に閉業した会社の話:小さな制御盤屋の場合
この書籍は、コロナ禍で制御盤屋がいかに厳しかったかが記されています。
もし制御盤屋の将来性に不安があるなら、一度は読んでおいて損は無いでしょう。
制御盤製造も自動化が進んでおり今後、制御屋が仕事を奪っていくから

制御機器の省人化、モジュール化が進めば、次は自動化が待っています。
ロボットによる自動化が、制御盤組み立ての仕事を奪うのです。
将来、制御盤組み立てを担うのは、ロボット屋や制御屋になるかもしれません。
現在の制御盤組み立ては、まだまだ人の手が必要な仕事です。
しかし、2030年までに組み立て作業の省人化を目指す活動が進められています。
“今”は制御盤屋でも食っていけるかもしれませんが、いずれロボットに仕事を奪われていくことでしょう。

制御盤も制御もできる人材が、今後求められていくのは確実です。
制御盤屋が年収を上げる4つの方法とは


年収の低い制御盤屋ですが、年収を上げる方法は存在します。
方法① 個人事業主として独立する(具体案あり)
年収を上げるのが難しいと言われる盤屋が、今以上の年収を狙えるのが独立です。
個人でやるなら、業務委託を受けて委託元の企業で作業者として入ることがメインの仕事になるでしょう。持ち家等で作業できる環境があるなら、個人で制御盤製造も可能です。
個人で受託するということは、企業側による中抜きがないため、売上全部があなたの懐に入ります。なので、サラリーマン時代には夢にも叶わなかった年収1,000万円クラスも現実的な範囲だと言えるのです。
ただし、サラリーマン時代よりも求められる能力の幅は広いし、やることは増えます。収入が不安定というリスクも付きまとうので、仕事を見つけられなければ収入はゼロに等しい点は覚悟しないといけません。
独立で失敗する人の多いパターンが、営業スキルがなくて仕事を見つけられないことです。技術があっても仕事がなければお金は稼げません。技術力は営業力ありきで初めて価値が生まれます。
しかし、技術があっても営業力に不安があって独立へ二の足を踏んでいる人が多いのも事実。このような人に向けてエンベストのような業務委託仲介サービスが存在するのです。
- 仕事が欲しい個人事業主と業務を委託したい企業をつなぐサービス。
- 個人事業主側のコストはゼロ。委託企業が利用料を支払う。
- コンサルタントが就くので、初めての業務委託でもスムーズに進行する。
このように、駆け出しで仕事がない状態であってもサービスを通じて案件の紹介を受けられるため、営業力がない初期でも仕事にありつけるのです。
業務委託サービスの利用方法や詳細については、以下で詳しく触れているのでそちらを参照してみてください。
方法②他社との差別化ができている制御盤会社へ転職する
サラリーマンとして年収をあげたいなら、大手制御盤メーカーへの転職がベストです。
そうそう会社が潰れることはないですし、待遇も圧倒的に良いでしょう。
問題は、転職活動を始める勇気と、大手でも通用するスキルが必要なことです。
この点については、転職エージェントを使えばある程度カバーはできます。
とはいっても、転職できるだけの下地が必要なのは変わりません。
制御盤屋として転職を検討している方は、下記の高年収求人を扱う転職エージェントを利用してみてください。
方法③制御設計エンジニアに転向する
制御盤屋で培ったスキルを活かして、電気制御設計へ転向するのもひとつの手です。
制御設計の平均年収は540.12万円であり、未経験からでも484.93万円なので今以上の年収が期待できます。
制御盤屋の経験があれば、未経験からでも採用される確率は高いです。
制御設計はマイナーなので、なり手がほとんどおらず、競争率は低め。
仕事を変える勇気さえあれば、誰にでもチャンスがあります。
そんな方をサポートしているのが当サイトです。
制御設計未経験からでも、転職に成功できるよう、ノウハウを掲載しています。
ぜひトップページから制御設計の年収や転職市場について、一度調べてみてください。



転職の相談も受け付けています。未経験からの転職もサポートした経験があるため、おきがるにご相談ください。
2030年までに制御盤屋の給料はこれからもっと下がります


2023年10月現在における制御盤屋の平均年収は428.67万円でした。
今でも高くない年収ですが、省人化が進めばより下落する可能性は高いです。
2030年までにはロボットを利用した制御盤組み立てシステムの実現も、計画されています。
このまま何もしなければ、制御盤屋の将来は暗いと言わざるを得ません。
たとえば、
- 大手制御盤メーカーに転職する
- 制御設計エンジニアに転向する
など、私が制御盤屋なら早めに対策していくと思います。
制御盤屋の今を取り巻く環境は、厳しくなる一方です。
間違った決断をして後悔しないよう、ぜひ制御設計への転職も考えてみてください。
その際は、当サイトおよび管理人が力になれると思います。






