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電気主任技術者資格は制御設計に使えるのか?採用担当の目線で解説

電気主任技術者とは、電気設備の保守・監督をおこなうのに必要な国家資格です。

前提として、制御設計において電気主任技術者資格は必須ではありません。

電気主任技術者資格を保有していても、あまり待遇に差がつかないことも多いです。

しかし、こと転職市場において資格保有者は採用面でかなりの恩恵を受けられます。

電気主任技術者資格は歓迎要件で求められることが多いため、無資格者と比べて優遇されるのは確かです。

会社によっては、電気主任担当者にならなくても資格手当が支給されることも。

また、電気主任技術者にあなたが選出され実務経験を積める場合があるかもしれません。(ただし、資格手当や専任手当が出るかは別の話ですが・・・)

制御設計業界において、電気主任技術者資格を持っていれば転職に強くなるといった立場にあります。

目次

電気主任技術者資格はどれくらい制御設計に活かせるのか

電気主任技術者で学んだ知識と、制御設計の知識。

制御設計も電気を扱う仕事なので、電験で学んだ知識を活かせます。

たとえば、安全なハード回路を設計するための知識がある点ですね。

制御設計では、ハード回路の設計も担当します。

このとき、安全な回路を設計するに当たって、電験で学んだ理論や法律が役立つのです。

制御設計で扱うのは200V~400V級の弱電を扱うことがほとんど。

弱電は資格不要で取り扱えるため、電気の知識がなくても設計に携われるといった問題があります。

弱電とはいえ、設計を間違えれば大事故に繋がりかねません。

安全なハード回路の設計には、電気に関する知識が必須です。

その点、電気主任技術者資格を持っていれば、無資格者のような初歩的なミスをすることはないでしょう。

電気主任技術者資格はシーケンス制御に対して役立たない

電気主任技術者試験の範囲に、シーケンス制御も含まれてます。

しかし、ハード回路の解読やラダープログラミングを読み書きする問題は出ません。

出るとすれば、シーケンス制御の概念を問われるくらいでしょうか。

なので、シーケンス制御を学ぶために電気主任技術者資格を取るのはナンセンスです。

シーケンス制御に直結する技能検定である

  • シーケンス制御作業
  • 電気機器組立て

を取得したほうが、効率が良いといえます。

制御設計なら電気主任技術者資格は三種で十分

電気主任技術者資格には、第一種、第ニ種、第三種と区別されています。

第一種 > 第二種 > 第三種

の順で資格取得の難易度は高め。

制御設計のために電気主任技術者資格を取るなら、第三種で十分だと思います。

安全に電気を取り扱うための基礎知識は、三種で身につくからです。

転職や手当面で見ても、第一種や第二種を目標にするのは、学習時間に対してコスパが悪いといえます。

制御設計における電気主任技術者資格は、資格を保有していることが重要です。

なので第三種でも十分といえるでしょう。

制御設計の転職市場で電気主任技術者資格は高評価される

電気主任技術者資格は制御設計におけるハード回路設計では大いに役立ちます。

制御設計には、シーケンス制御回路の設計やラダープログラミングのスキルも必要です。

そのため、制御設計の実務において非常に役立つ資格とは言えません。

しかし転職市場では、電気主任技術者資格を保有している方は優遇されます。

電気の知識を持っている人ことが証明されているから

電気主任技術者資格を保有しているということは、基礎的な電気の知識があるということ。

たとえ制御設計が未経験でも、電気の知識ゼロの人を教育するよりコスパに優れています。

教育コストという面で見れば、

  • 制御設計経験者
  • 電気主任技術者資格保有者(制御設計未経験)
  • 制御設計未経験(無資格者)

の数字が小さい順に安いです。

転職の際、制御設計経験者を相手にすると勝つのは厳しいですが、同じ未経験なら圧倒的有利に戦えます。

また、経験者同士の勝負でも圧倒的有利です。

制御設計エンジニアを採用するなら、電気の知識がある人材が欲しいのはどこも一緒。

競合との差別化という点において、電気主任技術者資格は大いに役立つでしょう。

難関資格を取得できた継続力と努力が評価されるから

電気主任技術者資格は、第三種でさえ合格率15%台と低く難関といわれる資格です。

そんな資格を保有しているということは、目標達成のために努力できる人材である裏返しとも言えます。

特に電気主任技術者資格を持っていない立場からすると、保有者は「すごい」の一言です。

「この人は自頭も良いんだろうなぁ…」とか「努力量がすごい…」と感じさせられます。

これが転職で有利に働くんですよね。

企業は能力があって勤勉な人材を欲しがります。

電気主任技術者資格を持ってるということは、上記の条件2つを満たす人材だと思ってもらえるということ。

これは電気主任技術者資格だけでなく、他の難関資格にも当てはまります。

資格を取得するまでのプロセスも、転職では評価されるということを覚えておいて損は無いでしょう。

電気主任技術者試験を受けるならこのサイトがおすすめ

電気主任技術者資格に興味がある方へ向けて、電験の勉強で参考になるサイトを紹介します。

独学で合格するための電験3種ドットコム

『電験3種ドットコム』は、電験3種に独学で合格するためのノウハウ、過去問を紹介しているサイトです。

電気主任技術者試験に関する基本情報も載っているので、初めて電験にチャレンジする方へおすすめです。

サイトURLhttps://www.denken-3shu.com/

高校生でも電験三種に合格できた!

『高校生でも電験三種に合格できた!』は、高校生の管理人が独学で電験三種に合格するまでの道のりを記したサイトです。

知識やノウハウ以外にも、合格体験記などは、初めて電験三種へチャレンジする方は参考になりますよ。

サイトURLhttps://xn--ehq198h6bssyc.com/

基礎からわかる知識と資格

『基礎からわかる電気技術者の知識と資格』は、電験3種以外にもシーケンス制御など、電気の知識を幅広く扱っています。

電験の勉強以外にも、制御設計エンジニアとして参考になる情報がたくさんあるので、一読の価値ありです。

サイトURLhttps://e-sysnet.com/

制御設計職なら転職のために電気主任技術者資格を取るメリットは薄い

電気主任技術者資格はすごい資格ではあるものの、制御設計の転職ではその威力を発揮できません。

たしかに転職では有利に働きますが、あくまでもプラスαぐらいの存在です。

転職のために資格を取るのはおすすめしません。

学習時間が多くかかるわりにリターンが少ないからです。

制御設計よりも、電気主任技術者資格の必要な電気設備の保守・保全会社を選ぶ方がマシです。

しかし、現時点で電気主任技術者資格を持っているなら、転職する妙味はあります。

制御設計ができて、電気主任技術者資格も保有している人材は、どの会社でも取り合いです。

転職先が選べる立場にあるため、高年収の会社への転職も容易。

会社によっては、電気主任技術者資格に手当が出ることもあります。

さらに入職後の等級も、資格によって高いところからスタートできることも。

電気主任技術者資格を持っている人は、転職で大幅年収アップできることを知っておくべきでしょう。

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