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ラダー言語オンリーの人材に将来性はある?実は日系メーカーから需要大

ラダー言語は特殊なプログラミング言語です。

他業界へ転用しづらい点から
「汎用性が低い」「つぶしが効かない」
といったイメージを持たれています。

たしかにPythonやC言語などと比べれば、
用途が限られているのは事実でしょう。

もともとラダー言語は、
リレーシーケンスを視覚的に表現するために生まれた言語です。

高級言語のような高度な計算処理は苦手ですが、
直感的で視認性が高く、制御用途として圧倒的な使いやすさを誇ります。

高級言語と低級言語のちょうど中間に位置するような存在です。

ただし、ラダー言語は基本的に日本国内での利用が中心

海外では、
構造化テキスト(ST)やファンクションブロック(FBD)
などのIEC準拠言語が主流です。

このため、
「ラダーは日本限定のガラパゴス言語」
などと揶揄されることもあります。

では、将来的にラダー言語は使われなくなるのでしょうか?

結論から言えば、
日系企業で働く限りラダー言語は利用され続けます。

なぜなら、
日系機械メーカーがラダー言語の使用を指定しているからです。

国内設備はもちろん、
海外向けの装置であっても、
クライアントが日系企業ならラダー言語が指定されます。

実際に転職エージェントの

で求人を検索してみてください。

制御設計エンジニア求人の大半が
「ラダー言語経験者」
を条件に掲げています。

日系企業では今もラダー言語を主として利用しており、
その将来性が毀損されることはありません。

ましてや2025年現在も人手不足は続いており、
制御設計エンジニア求人の数は高止まり中。
年収600万円以上の求人も珍しくありません。

優秀な制御設計エンジニアにとって、
実はラダー言語しかできないのは弱点ではなく強みなのです。

これは技術職において
「広く浅く」より「狭く深く」が評価される
傾向があるから。

つまり、
ラダー言語での設計経験を豊富に持つことは
大きなアドバンテージといえます。

もしあなたが今、
「ラダー言語しかできないから将来が不安」
と感じているならやるべきことはひとつ。

扱う言語を増やす努力より、
ラダー設計のスキルを評価してくれる企業を見つけることです。

日本で制御エンジニアとして働く限り、
ラダー言語は今後も求められるスキルであり
将来性は決して失われることはないでしょう。

目次

ラダー言語が日本国内で廃れない理由

ラダー言語は、
登場して約50年経った今でも
現役で使用されています。

昨今では
「将来性がない」だとか「ガラパゴス化している」
といわれていますが、廃れることはありません。

学習、保守コストが低いから使われ続ける

ラダー言語はその登場以来、
日本国内の製造設備における制御システムを支えてきました。

その長い歴史の中でノウハウが広く蓄積され、
今では「学びやすく、保守しやすい」理想的な言語としての
地位を確立しています。

ラダー言語はもともと、
リレーシーケンスをプログラム化したものです。

したがって、
電気図面や回路設計の基礎リレーシーケンスを理解していれば、
ラダー回路も直感的に読み解くことができます。

これこそがラダー言語の強みであり
学習コストが低いとされる理由です。

教えるべき知識が比較的シンプルであるため、
現場では即戦力となる人材を育てやすく、
保守運用にかかる人的コストも抑えられます。

その結果、
企業にとっても非常に合理的な選択肢といえるのです。

このような背景から、
国内では新旧を問わず多くの設備でラダー言語が使われ続けています。

他言語へ乗り換える明確なメリットがない以上、
今後も日本の製造業ではラダー言語が主流であり続けることでしょう。

もしラダー言語を凌駕する新言語が登場したとしても、
30〜40年の間にラダー言語で設計された機械の面倒は
誰かが見ないといけません。
ここまで根付いた文化はそうそう消えることはないのです。

ラダー言語に加えて習得しておくならST言語がおすすめ

ラダー言語のスキルだけでも、
日本企業で働くなら十分すぎるほどです。

もし自身の価値を高めておきたいなら、
ラダー言語を補助するST言語を習得しておきましょう。

ラダー言語は演算処理が苦手

ラダー言語はリレーシーケンスをプログラムに置き換えたもの。

そもそもリレーシーケンス自体は状態遷移処理が得意で、
数値を扱うような演算は苦手です。

しかし昨今のPLCは進歩を続けており、
制御の複雑化も相まって演算制御も担うようになってきました。

  • アナログ制御
  • 数値演算

これらの処理をラダー言語で記述すると、
複雑な処理ほど多くのステップ数を要し、
内容もわかりにくくなります。

ST言語であればC言語やPascalのように、
テキストベースで記述でき、
複雑な演算処理も簡素な記述で構成可能です。

たとえば転職した先の設備では
演算処理を頻繁におこなう設備を設計しているなら、
ラダー言語だけで対処するのは筋はよくありません。

その点、ST言語を活用して処理を記述できれば、
時間も労力も削減できます。

ST言語とは?初めての人は概要だけでも理解しておこう

複雑な制御が求められる現代の制御設計で、
ラダー言語の弱点を補うのがST言語です。

ここではST言語について初めて触れる人向けに、
簡単な解説をおこないます。

ST言語とは?

正式な名称は『ストラクチャードテキスト言語』で、
『構造化テキスト』とも呼ばれています。

人間が理解しやすい構文で構成されるプログラミング言語
のひとつです。

ST言語はC言語やPascalのような
Windowsプログラミング文法に近い形で記述するため、
プログラミングの経験がある人はすんなり理解できるはずです。

ST言語プログラムの一例

ラダー言語プログラム

ああああ

ST言語プログラム

IF Signal THEN
   Result := Int1 + Int2; (* 加算 *)
   ELSE;
   Result := Int1 - Int2; (* 減算 *)
END_IF;

ST言語の強みは演算処理

先程紹介した一例では、
処理が単純なので双方とも煩雑さの違いはあまりありません。

しかし、次のように処理が複雑になってくると話は変わります。

例:直径10cmの円の面積を求めるプログラム

直径10cmの円の面積を求めるプログラムを、
ラダー言語とST言語で記述した例を紹介します。

ラダー言語で円の面積を求めるプログラム

円の面積を計算するだけで、
5行ものプログラムを記述しないといけません。

パッと見の分かりにくさもあります。

では同じプログラムをST言語で記述した場合、
どうなるでしょうか?

ST言語で円の面積を求めるプログラム
Diameter := 10.0; (* 円の直径 *)
pai := 3.14; (* 円周率 *)
Result := ((Diameter / 2.0) ** 2) * pai; (* 円の面積 *)

ラダー言語と比べて、
処理の流れがシンプルでわかりやすいですよね。

数値演算においては
ST言語がラダー言語を圧倒しています。

アナログ信号の処理も、
入力値をデジタル化する際に複雑な演算処理が必要なので
ST言語を扱えると便利です。

ST言語を理解していれば、
わかりやすいプログラムが書けますね。

扱える言語の数よりラダー言語で何をやってきたかが重要

扱える言語の数が多いほど
業界で評価される人材であると思いがちです。

本当に重宝される人材は、ラダー言語で何がやれるかを語れる人です。

どんな装置の設計を過去に経験したか。
その過程でどういったノウハウを積んだのか。

こういった内容を自信をもって語れる人が、
日系企業の中途採用で求められています

だからこそ
「三菱PLC、オムロンPLC、キーエンスPLCの使用経験があります」といった、
使ったことのある機器を経験として全面に押し出すのはNG

人材不足の零細企業ならこれでも採用してくれるでしょうが、
採用活動を本格的におこなっている企業なら即不採用です。

転職で結果を残せない人は、
ラダー言語しかできないのが弱点なのではありません。

相手を納得させられない程度の経験しかないことが本当の問題なのです。

転職において経験値こそが最大の武器だが伝える能力もセットで必要

残念ながら、
どんなに素晴らしい経歴や経験を持っていても、
それを伝える能力がなければ転職はうまくいきません

転職活動とは、
例えるなら自分を売り込むプレゼン大会。

プレゼンが下手だと、
どんな経歴を持ってしても相手の心を射つことは不可能です。

プレゼンさえ上手ければ
高難易度の企業から内定を獲得できるといった逆も然り。

この場合だと入社後に苦労するので、それはそれで問題ですが…。

日本人の多くが自己表現を苦手としており、
面接の場でも自分をアピールするのが下手です。

特に転職が初めての人だと、
面接でうまくいかず悔しい思いをすることも少なくありません。

そういった人こそ
といった
転職エージェントを利用してください。

エンジニア転職を専門としているので、
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このとき
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ぶっつけ本番で数をこなすのは非効率なので、
練習できてフィードバックをもらえる
転職エージェントを利用して転職活動を進めると無駄な苦労を省けますよ。

自己アピールはエンジニアが苦手とするところ。
自信がなければ素直に転職エージェントに頼る考え方も大切です。

ラダー言語を極めていくことが自分の価値を高められる

ラダー言語はこれからも日系企業において使われていくため、
将来性を不安視する必要はありません。

だからこそ他言語に手を出す前に、
ラダー言語はやりきったと思えるところまで頑張ってみてください。

そこまで到達してから他の言語の習得を検討しましょう。

実力が伴えば、
あなたを受け入れてくれる企業はたくさんあります。

ラダー言語しか扱えなかったとしても、
年収600万円以上をもらうことも可能です。

実際に管理人の山本は
ラダー言語しか業務で扱っていませんが、
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収入を上げるなら「広く浅く」といったゼネラリストではなく、
「狭く浅く」で一点突破するプロフェッショナルを目指してください

日系企業で働くならラダー言語はまだまだ現役です。

経験豊富な人材を求める企業も多数存在しているので、
ラダー言語を極めていくことが自身の市場価値を上げることに繋がりますよ。

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2025年8月6日更新

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