電気制御屋ジョブの管理人である山本は、2015年に転職しています。
大手工作機械メーカーの制御設計職から、中堅工作機械メーカーのサービスエンジニアへ転身しました。
転職で年収は400万円台から530万円へアップ。
結果としてはまずまずの転職ができたと思います。
ですが、最初は独学で転職活動を進めていたため、全く上手くいかなかった時期もありました。
失敗続きの転職活動中、転職エージェントの存在を知り登録。
書類の書き直しや面接の練習などの指導を受け、大変でしたが無事に転職を決められました。
今となっては、独学の転職活動がいかに無謀だったかと感じています。
そんな私の転職活動体験談を書いていくので、ぜひ参考にしてみてください。
結果的には年収アップの転職に成功しましたが、道中は大変だったので、そのあたりを詳しく書いていきます。
給料交渉を断られて転職を決意
2010年に新卒で入社した国内大手工作機械メーカー。
5年働いて年収500万円にも満たない給料でした。
30代手前となり、将来のことを考えると年収500万円以上は欲しい。
そう思い、給与交渉をしてみようと行動をおこしました。
ダメ元での交渉だったので、上がればラッキーぐらいに考えていました。
単に給料を上げてほしいというだけでは失敗するのは目に見えているので、実績をまとめることに。
制御設計という仕事は、見積工数に対し実績工数を減らすことで差額を利益として計上します。
昨年の実施案件をすべてピックアップしたところ、600万円の純利益を生み出したことがわかりました。
そこで利益の約5%にあたる月3万円の基本給アップを目標に交渉を開始。
昨年は設計費で年間600万円の純利益を出しました。5%にあたる月3万円の基本給アップをお願いします。
社長にも伝えてOKでたから上げるね。
ありがとうございます!
意外にもすんなり交渉が通り、年収は500万円を突破。
「やってみるもんだな!」と思いながら、給料アップした次の明細をウキウキで待っていました。
いざ給料日当日を迎え、明細を見てみると基本給は変わってません。
間違って手当で支給されていないかを確認しても、何も変わりません。
すぐに上司の元へ問い詰めに行きました。
以前に約束した給与アップの件、今月の給与に反映されていませんがどうなっていますか?
そんな約束なんてしていないよ?証拠なんて無いでしょ。ウダウダ行ってないで早く持ち場に戻りなさい。
このとき「これが会社のやり口か…クソが」としか思えませんでしたね。
この事件をきっかけに、会社を信用してはいけないということがよくわかりました。
エンジニアを安くこき使って自分たちさえ儲けられたら良い。
そんな会社に愛想が尽きて転職を決意しました。
この出来事を経験してから、会社を信用することはやめました。
転職を決意したけどどうすればいいのかわからない
転職を決意したものの、まぁ何から始めればいいのかわからないわけです。
とりあえずリクナビに登録をして、受けられそうな会社へ選考を申し込みました。
結果は惨敗。書類選考が通らないんですよね。
リクナビ経由で10社くらい応募して、書類審査に通ったのは2社だけ。
運良く書類通過した会社も、一次面接でお祈りされる始末でした。
このままだと、マジで転職できないかも・・・
転職ノウハウを色々と調べるも、どれも眉唾ものであてになりません。
どれだけ一所懸命、履歴書と職務経歴書を書いても落とされる日々。
運良く面接までたどり着いても、最終面接までいける気配もありません。
転職活動を頑張ればがんばるほどメンタルはどんどん病み続け、どうにかしたい気持ちでいっぱいでした。
そんな状況の中、Googleで調べ物をしていたとき転職エージェントの存在を目にしました。
とりあえず3つの転職エージェントに登録してみた
転職エージェントとは、社会人版の就職支援課みたいなもの。
転職において必要な、
- 書類作成
- 求人探し
- 面接対策
- 給与交渉
を担当者が手取り足取りサポートしてくれるサービスです。
しかも無料で使えるとのことで、ものは試しで製造系に強い転職エージェントへ登録してみました。
その時に登録したのが次の3社です。
- メイテックネクスト
- マイナビメーカーエージェント
- JACリクルートメント
転職の主な理由が年収アップであることと、制御設計職を志望していたので上記の3社を選びました。
今思えば登録しすぎなんですが、当時は藁にもすがる思いだったので仕方なかったんです。
登録後に面談をしないといけないという手間はありますが、なんとか時間を作って面談をしました。
JACリクルートメント⇒めっちゃ年収は高いが英語が必要なので厳しい
JACリクルートメントは、ミドル・ハイクラスの転職エージェントです。
役職経験者や専門技術を持つエンジニア向けの、高年収求人を揃えている点が特徴。
要するにエリート向けの高年収転職エージェントということ。
面談で紹介してくれた求人は年収700万円前後と、かなり高額だったのを覚えています。
たしかに年収が高くて魅力的ではあります…
外資系や海外赴任がほとんどで、英語ができない自分には厳しい求人ばかりでした。
海外出張の経験はありますが、英語はほとんどできません。TOEICも受けたことがないので、そもそも書類選考に通るかも怪しい状況でした。
マイナビメーカーエージェント⇒自分の希望する地域の求人があまりなかった
マイナビメーカーエージェントは、メーカー系企業の求人を扱う転職エージェントです。
主に20代求人を多く確保しており、第二新卒者向けのサービスを強化しています。
転職活動当時は20代後半だったので、自分の年代と合うため登録しました。
面談をしてみてわかったのが、私の希望する地域の求人があまりなかったことです。
聞いてみると関西、関東圏の求人を多く持っているとのこと。
また年収も500万円いくかいかないかぐらいで、希望にはギリ届かないくらい。
20代の年収としては平均以上ありますが、それ以上を目指していたので保留としました。
転職エージェントごとに得意な地域が違うので、今回はたまたま希望する地域と合わなかったという感じです。
メイテックネクスト⇒製造系エンジニア特化、年収そこそこ高い
メイテックネクストは製造系エンジニア専門の転職エージェントです。
エンジニア経験のある人しかアドバイザーに採用していないという、かなり尖ったサービスを展開しています。
当然、制御設計の転職にも強みがあるとのことです。
いざ面談してみると、紹介してくれた求人は年収500万円台のものが多く、求人数も少なくはありません。
面談したアドバイザーと、最近の技術について話したりもできた点は良かったです。
やはり技術的な話ができる人は安心感が違います。
求人も悪くなく担当者の印象も良かったので、メイテックネクストを利用することに決めました。
年収も悪くなく、希望する地域の求人がそこそこありました。またアドバイザーと制御設計の話で盛り上がれたことも決め手です。
転職エージェントを利用し始めたら2社から内定をもらえた
まずは履歴書と職務経歴書の書き直しから始まりました。
担当のアドバイザー曰く、以下を意識して作成すると通る書類が書けるとのことです。
- 応募する企業ごとに職務経歴書はアレンジすること
- 需要のあるスキルを優先して記載していくこと
- 志望理由は企業の欲しい人材に合わせること
以上を意識しながら修正し、アドバイザーに添削をしてもらい求人に応募してみました。
ほとんど通らなかった書類審査が通るようになったのです。
たしか7社に応募して、5社面接へといった感じ。
やっぱり素人が適当に書いた書類はダメだと痛感したことを覚えています。
次に面接ですが、最初はだいぶ苦戦しました。
いくらアドバイザーと一緒に模擬面接の練習を積んでも、本番は嫌でも緊張します。
最初の1~2社はうまく話せなくて失敗しましたが、以降は面接にも慣れスムーズに話せるようになりました。
話せるようになってくると、貰えるんですよね内定。
3社目で初内定をもらい、4社目も内定をもらえました。
5社目は2次面接で落ちたので、年収の高かった4社目である現在の会社へいくことに。
それこそが、現在働いている中堅工作機械メーカーのサービスエンジニア職です。
アドバイザーに給与交渉をお願いして30万円アップ
面接で決めた年収は500万円でしたが、もう少し欲しいと思ったので給与交渉したいと思いました。
とはいえ自分には交渉のノウハウがないため、自力ではできそうにありません。
下手な交渉をして相手を怒らせてしまい、内定取り消しになるのは避けたいからです。
そこでアドバイザーが代理で給与交渉をしてくれるサービスを利用しました。
これなら大きなミスを犯すリスクはありません。プロがやってくれるなら安心です。
アドバイザーには希望年収は550万円と伝え、交渉をしてもらいました。
結果は30万円アップの530万円で決着。
希望には届かなかったですが、言わなければ増えなかったので万々歳です。
自分一人で交渉するのは怖かったので、代理で交渉してもらえてとても助かりました。
ひとりで転職活動するのは今の時代は難しいと思う
転職を終えて思うのが、やはり独学での転職活動は難しいということ。
テクニックやノウハウを知っているかいないかで、転職活動は地獄にも天国にもなります。
転職エージェントを知らなかったら、ずっと悩んでいたはずです。
もしかすると、転職先が決まらない焦りからブラック企業を選んでしまっていたかもしれません。
あくまでも私の体験談なので、全員が転職エージェントを使うべきだとは言わないです。
転職活動の進め方がわからない方や選考に進めなくて困っている方には助けになると思います。
またほとんどの転職エージェントは無料で使えるので、金銭的な損はありません。
私はメイテックネクストを利用しましたが、最初はピンと来たところに登録すれば良いです。
「合わないな」と感じたら、別の転職エージェントに変えれば問題ありません。
こんな転職体験談ですが、誰かの役に立つことを願ってます。
次の記事: