シーケンス制御エンジニアの需要は深刻な人材不足により高止まりしています。一生モノのスキルとしての価値が見直されており、あらためて身につけたいと考える人も増えてきました。経験を積めば年収600万円〜800万円は堅い仕事だからです。

制御設計エンジニアである管理人の山本太一は、2024年の年収が800万円を超えています。(役職なし30代後半)
実際に制御設計エンジニアへ転職する際、知識や経験のある人ほど採用で有利なのは当然です。よって未経験からのスタートなら、転職前に「まずは独学で知識を身に着けよう」と考えます。
しかし結論から言えば、シーケンス制御を独学で習得するのはかなり難しいと言わざるを得ません。
- 実務で使える設計能力が身につかない
- PLCやラダー編集ソフト、機器類が高価なため個人で揃えるのが困難
- 体系的に学べる教材や情報源が極端に少ない
こうした理由から、現場で使えるレベルのスキルを独学で習得するのはほぼ不可能に近いと断言できます。
独学がムリなら、ポリテクセンター等の職業訓練校で勉強する方法はどうでしょうか。機材を使ったPLC制御や制御盤製作について学べるため、より高いレベルの知識を身につけられる点がメリットです。
しかし、日程や受講時間の制約が大きく在職中だと参加しづらいデメリットも存在します。必要最低限の講座を受講するにしても、半年〜1年程度の期間が必要で効率的とはいえません。特にシーケンス制御の講座は人気が高く、早々に予約で埋まることがほとんど。
結局のところ、未経験から制御設計エンジニアになりたいなら転職活動に時間を割くのが一番です。
意外かもしれませんが、未経験OKの求人は思った以上に多いんですよね。メイテックネクスト 、タイズ、マイナビメーカーエージェントのような転職エージェントでは、未経験可の案件を豊富に扱っています。いずれも完全無料なので、興味のある方は登録してみてください。
シーケンス制御にチャレンジするなら、働きながら学ぶというスタンスも悪くはありません。こういった体系的な学習方法が確立されていない分野では、現場で経験を積むのが最も成長できます。
知識と経験は給料をもらいながら身につける。経験を積めたらキャリアアップを狙うのもアリです。
現場で得たシーケンス制御のスキルはあなたのキャリアを一生支えてくれる財産となります。人材不足で未経験者の採用にも積極的な今がチャンス。はじめの一歩を踏み出す価値は十分にありますよ。



体系的な教育方法が確立していないシーケンス制御こそ、現場で得た知識が評価される世界。だからこそ未経験で飛び込むほうが、結果的に良かったと思えるのです。
独学で身につけられる程度の知識は採用では誤差にしかならない
完全に無知の状態より少しでも知識があった方がよいのは、誰しも納得する前提です。転職活動において、多少でもシーケンス制御の知識を持っている人材のほうが印象は良くなるでしょう。
そのため未経験から挑戦しようとする多くの方が、まず独学からスタートしようと考えます。これは時間がもったいないのでやめてください。
私は採用側として、未経験者の面接にも携わったことがあります。少なくとも私の会社では、独学で得た程度の知識が採用判断に与える影響はほとんどないと言ってもいいでしょう。これはポリテクセンターなどの職業訓練校で得た知識でも同様です。
シーケンス制御の基礎は半年もあれば身につくから独学程度なら不要
全くの未経験者が入社してから最低限の知識を身につけるまでなら、半年もあれば十分です。あくまでも会社側の教育カリキュラムが整っていて、かつ本人に学習意欲がある場合に限ります。へたに知識を持っている人よりも、真っ更な人材のほうが成長スピードが早いなんてことも。
独学や職業訓練などで一生懸命学んだことは、企業で働きながらなら半年程度で身につく程度の知識です。よって弊社の基準だと、採用判断に大きな影響を与えるものではないとしています。
そもそも未経験者を前提とした採用の場合、知識の有無よりも本人の性格や会社との相性のほうが重要です。勉強のために時間を割くなら、転職のために使ったほうが有意義だと言えるでしょう。



採用の基準は会社ごとに異なるので、一概には言えません。こういった考え方の会社もあるんだな、と心に留めておくと役立ちますよ。
実務経験はすべてにおいて優先される
これが実務経験だと話は別で、採用に大きな影響を与えます。実務経験を持つ人材が転職市場に流れてくることはまれ。よほど優秀な人材を求めていない限りは、ほとんどの企業にとってポジティブに受け止められるでしょう。
だいたいですが実務経験3年程度あれば、採用で有利なポジションにつけます。年収交渉なども可能でしょう。あとは転職理由や実務経験の年数、経験内容を端的にまとめて伝えられたら問題ありません。



未経験OKの求人に実務経験有りの人材から応募があれば、性格や経歴に難がなければ高確率で内定を取れます。それだけ実務経験者の需要は高いということです。
実務で得られる経験やスキルは食っていくのを助けてくれる
人材不足で経験者の価値が高まっている制御設計エンジニアにおいて、実務経験のある人材は貴重です。そのため実務で得た経験やスキルは、転職や独立などを通じて一生助けてくれる存在になるでしょう。
未経験スタートから転職で年収アップを狙うのが定石
いくらシーケンス制御エンジニアの需要が高いからといっても、未経験スタートだと年収600万円以上といった高額を狙うのは難しい。メイテックネクストやタイズで探して500万円前後ぐらいが基準でしょう。
未経験からスタートして数年間、実務をこなしながらスキルを身に着けていくと、ふとしたときに給料への不満を覚えるタイミングが来ます。そこでやっと高年収の企業への転職を検討しましょう。
3年以上の経験者であれば、メイテックネクストやタイズで年収600万円以上を狙うことも可能。現職でしっかりとスキルの下積みをおこない、転職エージェントを通じて面接対策をやれば700万円も夢ではありません。
技術の変化は小さく基礎を押さえていれば食いっぱぐれることはない
シーケンス制御も長く続けていると、必ず新しい技術の登場や革新を目の当たりにします。単純なシーケンス制御の技術だけでは取り残されてしまうので、時代の変化についていけるよう学び直しは必要です。
とはいえ基礎的な部分から根こそぎ変化するわけではなく、既存の技術にプラスアルファする程度。都度勉強していけば対応できるほどの変化です。
シーケンス制御の基礎をしっかりと押さえて、時代の波にもついていけば、どんな会社へいっても重宝される存在になるのは間違いありません。
シーケンス制御にチャレンジするなら働きながら学ぼう
独学や講座でシーケンス制御を学ぶのは、効率が悪くコスト・タイムパフォーマンスも良くありません。やはり会社に勤めて現場で学ぶのが最も上達が早く、生涯使える技術も身につきます。
未経験からスタートするなら、まずは独学でシーケンス制御を学ぶより未経験で採用してくれる企業を探しましょう。
メイテックネクストやタイズといった、未経験でもサポート可能な転職エージェントを使えばあっという間に見つかります。特にメイテックネクストはおすすめ。過去に私も転職で利用しているので、サービス内容やサポート力は申し分ないと断言できます。
人材不足で供給が少ない業界だからこそ、こういった戦略が通用するのです。だからこそ行動が大事。まずは転職エージェントに登録して、未経験でも採用してくれる求人を紹介してもらうところから始めてみましょう。