管理人の山本は工作機械メーカーで制御系のサービスエンジニアとして働いています。2024年の年収は800万円を突破しました。
この仕事は残業や休日出勤、突発対応も多いです。楽な仕事ではありませんが、役職なしの現場エンジニアでも年収800万円を手にできることを証明できました。
「どうせ高学歴か、特別なスキルがある人なんだろう」と思われるかもしれません。ですが私は無名大学の出身で、社会人になるまで制御設計に触れたこともない人間です。胸を張れるような技術は持ち合わせていません。周りを見れば私より優れたエンジニアはたくさんいます。
そんな私が年収800万円に到達できたのは、つぎの2つが主な理由であると考えています。
- 需要が高い制御設計の世界に足を踏み入れたこと
- スキルの対価を評価してくれる企業に出会えたこと
最初の転機は、新卒で入社した工作機械メーカーで制御設計に配属されたことです。配属先で身につけた制御設計の知識と実務経験は、転職市場で需要が旺盛な希少スキルでした。給与面でモメて転職活動を始めたとき、思った以上の選択肢の多さに驚いたのを覚えています。
とくに大きな影響を与えたのは「制御設計のスキルをお金で評価してくれる企業」と出会えたことでしょう。人手不足が続く制御設計の業界では、優秀な人材を本気で採用したい企業が年収の水準を大きく引き上げているケースが多々あります。私はメイテックネクスト を通じて、私のスキルを評価してくれる現職の会社と出会えました。
制御設計のスキルを活かすチャンスは、同じ分野で働いている方なら誰でも持っています。私も利用したメイテックネクスト や高年収の求人が豊富なタイズなどの転職エージェントで求人を検索してみてください。求人数の多さと想定年収の高さに驚くはずです
本気で転職先を探している方は、無料の会員登録をおこなえばアドバイザーから非公開求人を含む紹介を受けられます。転職するべきかどうかなどのアドバイスも貰えるので、転職へ一歩踏み出せない方も利用してみるとよいでしょう。
あえて転職エージェントを利用せずに、一般的な転職サイトを使うもの間違いではありません。ただしあなたのスキルを正当に評価してくれる企業を自力で探すのは、ほぼ不可能に近いと思っています。
私が運良く今の会社を見つけられたのは、転職エージェントを通して紹介された企業だったからです。これを自分の力だけで見つけられていたかと言われたら自信はありません。だから当サイトでは転職エージェントだけを紹介しています。
サービスエンジニアという仕事はハードかもしれません。しかし企業選びさえ間違えなければ、その苦労以上の収入を得ることも可能です。
今は転職で年収アップを狙うのも可能な時代。メイテックネクスト などに登録してみて、アドバイザーと面談して転職で年収を上げられそうか相談してみるもの手です。面談したら必ず転職活動する必要はなく、話だけするといった利用方法でも問題ありません。
とはいえ転職には不安がつきものです。ここから先はサービスエンジニアとしてのキャリアアップに関心がある方へ向けて、より具体的な情報をお届けします。
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山本の経験をもとに制御系のサービスエンジニアの働き方や年収について解説していきます。
年収800万円を貰う制御系サービスエンジニアの給料事情
サービスエンジニアで年収800万円はどのような経緯で到達できたのか。ざっくりと経緯を記載します。
- 新卒で入社した会社では5年目で年収400万円ちょっと。
- サービスエンジニアに転職し年収は530万円へ。
- 転職して5年で年収は700万円超え。
- 10年で800万円の大台へ。
転職した直後の年収は530万円スタート
現在の会社に転職したのは2015年。入社前の年収交渉により530万円スタートで合意しました。初年度は残業や休日出勤の割増分もあり、実際は550万円ほどだったと記憶しています。
転職前の年収は400万円台。わずか1年で年収は100万円以上アップしました。昇給だけでは到底実現できない収入アップを実現できるのが転職の魅力です。
その後も年収は着実に伸び、転職から5年が経つ頃には700万円へ到達。制御設計のスキルを活かせる職場環境と、しっかりと対価を払ってくれる会社に巡り合えたことが、ここまでの伸びにつながったのだと思います。



転職先に入社する前にメイテックネクスト を通じて年収交渉を実施したことも、年収530万円スタートできた理由のひとつです。
昇格と景気の波に乗って年収700万円を超えた
転職から5年後、ついに年収700万円の大台に乗りました。5年間で約150万円アップ。単純計算だと年30万円ずつ増えたことになります。
ここまで順調に年収が伸びた背景には業績の好調と昇格という2つの要素がありました。
2015年から2020年にかけて会社の業績は右肩上がり。昇給幅もボーナスも年々増加しており、まさに追い風のような状態でした。この景気の波にうまく乗れたことが年収アップに影響を与えたと感じています。
加えて昇格試験に合格し、ひとつ上の職位へステップアップできたのも理由のひとつ。職位が1つ上がると約10%ほど年収に差がつきます。このおかげもあって年収を一気に上げられました。
業績の好調という外部要因、そして昇格という内部要因。その両方がうまく噛み合ったことで年収700万円という水準に到達できたのだと思います。



入社してからの年収推移は環境要因が大きかったと思います。ですが、還元する姿勢の強い企業だったという点が一番の理由ですね。
コロナで足踏みはあったものの年収800万円に到達
2020年以降は新型コロナウイルスの影響で一時的に業績が落ち込みました。ボーナスのカットこそなかったものの、数年は給料が据え置きの状態が続き年収の伸びは一時ストップします。
しかし2023年ごろから業績が徐々に回復。社会全体の賃上げの流れに合わせて、弊社でも大幅なベースアップが実施されました。
その結果、2024年にはついに年収800万円を突破。サービスエンジニアという職種の中でも平均を上回る水準に到達することができました。
景気の影響を受けやすい業界ではありますが、会社選びを誤らなければここまで収入を伸ばすことも難しくありません。



制御系のサービスエンジニアなら誰でも到達できるわけではありませんが、少なくとも夢のある仕事であることは証明できました。
異職種から制御系のサービスエンジニアへの転職を考えている人へ
ここまでの話を読んで、たとえば制御設計者からサービスエンジニアにチャレンジしてみようかと考える方もいると思います。
管理人の山本はもともと制御設計エンジニアからサービスエンジニアに転向した身です。設計者として5年、サービスエンジニアとして10年。さらに採用も経験しているため、合う人合わない人の特徴も説明できます。
サービスエンジニアという働き方について、どんなスキルが求められるかと大変な面をしっかりと伝えておきます。



大変なことも多いですが、合う人には稼げるし楽しい仕事ですよ。
制御系のサービスエンジニアに求められるスキル
集中力と体力
サービスエンジニアにとって、もっとも重要なのは短期集中力と現場対応できる体力です。
設計職では長期的な計画立案能力と持続力が求められますが、サービスエンジニアはその真逆。短期間でタスクを完遂する瞬発力が必要です。開始から納期までの期間が非常に短い案件が多く、限られた時間の中で問題解決を行う場面がほとんどだからです。
また体力の有無も重要です。現場対応が主な業務となるため、真夏の高温現場や立ち作業、狭所作業など、過酷な環境下での作業が日常的です。とはいえ、やり方や装備の工夫で負荷を軽減できるので、体力に不安がある人も十分活躍できます。



夏はサービスエンジニアにとって最も過酷な時期です。冬も現場によっては氷点下付近まで寒くなることも。特に体力は必須です。
他人が設計した図面やラダー回路を解読する能力
制御系のサービスエンジニアは、ゼロからハード回路やPLCラダーを設計することはほとんどありません。既存設備のトラブル対応や改造がメインです。したがって業務の大半は他人が書いたハード図面やPLCラダーの解読に時間を費やします。
特にトラブル対応では、図面やプログラムから素早く現状を把握しないといけません。限られた時間の中で原因を特定し、的確な処置を取ることが求められるため、プレッシャー下で冷静に解読を続けられる胆力が問われます。



設備保全をやっていた人は共感できる内容ではないでしょうか。イチから作るよりも、他人の作ったものに手を加えるほうが難しかったりします。
現場の状況を正確に聞き出す能力
トラブル対応で最初に直面するのが情報の食い違いです。現場からの報告をそのまま鵜呑みにしてしまうと、原因調査で迷走します。報告者が主観的な意見を交えたり、不要と判断した情報を省略するケースが多いからです。
そのためサービスエンジニアには現場の状況を事実ベースで正確に引き出す力、つまり質問力が必要です。詳細をヒアリングして、自分の頭の中で現場の状況を正しく再現できれば原因特定の近道になります。
この質問力は経験の中で磨かれていくものなので、最初から完璧である必要はありません。詳細を問いかける意識を持つだけで、確実にスキルは伸びていきます。



自分で現場を見られたら手っ取り早いのですが、そうはいきません。だからこそ質問を使って現場の状況を正確に再現していきましょう。
サービスエンジニアの大変な点
客先の都合に振り回される
現場での作業はスケジュール通りに進みません。これがサービスエンジニアという職種の特徴でもあります。
トラブル対応で客先に出向き、原因を特定して修正まで完了したとします。そこで終わるかと思いきや、ほとんどのケースで立ち会い確認を求められます。しかも終了時間は未定です。いつ帰れるのか分からないという状況に陥ることも珍しくありません。
改造案件では他部門の進捗に左右されやすく、思い通りに仕事が進みません。特にPLCラダーの調整は工程の中でも後半に位置するため、他工程が遅れると調整作業の時間はなくなります。それでもバグなく納期までに完成させないといけないので、理不尽な立場といえるでしょう。



思い通りに仕事が進まないとストレスを感じる人には向かない仕事です。
休日出勤は当然多い
サービスエンジニアの繁忙期は大型連休です。客先の製造ラインが稼働停止するタイミングで改造や修理作業を行うためです。
ゴールデンウィーク・お盆・シルバーウィーク・年末年始などは、何かしらの案件が入ることがほとんど。そのぶん連休明けに休みを取れますが、業務の都合によっては連勤が続く場合もあります。
よって制御設計エンジニアと比べると、年間の休日日数は少なくなるのは当然です。ただし休日出勤手当や残業代で稼げるため収入面でのリターンが大きい仕事ともいえるでしょう。



休みは犠牲になるものの、若くして高年収を得られる仕事です。
出張による移動や外泊が多い
サービスエンジニアは出張とは切ってもきれない仕事です。山本も国内はもちろん海外出張の経験もあります。国内だと数日から1~2週間。海外だと1ヶ月前後が平均期間ですね。
出張には移動時間や不慣れな宿泊生活など、体力的・精神的に消耗します。慣れないうちは、移動だけで疲れてしまうことも。特に海外出張ではフライト10時間なんかはザラにあるので、慣れていてもきついです。
とはいえ出張には手当や宿泊費が支給されるため、収入アップのチャンスでもあります。とくに休日を含む出張の場合、出張手当と休日出勤手当のダブルで収入が増えるためまとまったお金を稼げることも大きな魅力です。



移動や宿泊生活が苦でなければ、出張は収入アップに大きく貢献します。
サービスエンジニアで高年収の求人を見つける方法
ここまでの説明で制御系のサービスエンジニアに興味を持たれた方も少なからずいると思います。だからといって下調べをせずに転職活動を始めるのは早計です。
転職エージェントごとに得意な分野が違うため、自身の希望する条件とマッチしないサービスだとうまくいきません。まずはどんな転職エージェントがあるのかざっくりと紹介します。
- メイテックネクスト
- 管理人山本も利用。利用者の年代は20代~30代が多く、平均年収も600万円以上と高い。
- タイズ
- 転職エージェントの中でも特に年収が高い。平均年収は600万円後半。
- マイナビメーカーエージェント
- 20代の第二新卒向けに強みを持つ。平均年収は500万円後半。
これら3つの転職エージェントから選べばおおよそ問題はありません。いずれも高年収のサービスエンジニア求人を保有しているので、年収500~600万円を狙うなら事足ります。
しいてオススメを1つ挙げるならメイテックネクスト ですね。私も初めての転職で利用し、今の職場を紹介してくれたことで年収アップに成功しました。年収交渉を代行してくれたおかげで想定より30万円アップできたのも担当アドバイザーのおかげです。
ただし人によって相性があるため、紹介した3つの転職エージェントをいくつか試してみるのもよいでしょう。複数利用してはいけないというルールはないので、時間が許せばやる価値はあります。
制御系のサービスエンジニアは人気がないからこそ狙い目
やはりサービスエンジニアという仕事は「休日が少ない」「急に呼び出される」などのネガティブなイメージから人気はありません。そこが狙い目であり、求人は豊富にでているわりにライバルも少ないといった状況です。
企業選びさえ間違えなければ働きに見合っただけの収入が得られるのも、制御系サービスエンジニアの魅力。制御設計の知識を活かして収入を上げたい人にとって、ひとつの選択肢となるはずです。
山本は制御設計エンジニアから制御系のサービスエンジニアに転向し、年収を大きく上げられました。これは転職エージェントメイテックネクスト を選んだのも成功要因のひとつです。
万人受けする仕事ではないですが、これを機会にサービスエンジニアという仕事を検討してみてください。